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右膝打撲もプレー継続…キック乱れたGK大迫敬介「代わる勇気も必要だった」

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右膝に血がにじむGK大迫敬介

[5.31 J1第11節延期分 浦和 2-1 広島 埼玉]

 サンフレッチェ広島は終盤に2ゴールを喫し、上位を争う浦和レッズに痛い逆転負けとなった。試合後、GK大迫敬介は「失点シーンも含めてもっともっとよくしていかないといけない」と唇をかんだ。

 大迫は1-0で迎えた後半11分、相手のクロス攻勢に飛び込んだ際にMF安居海渡と交錯して右膝を負傷。「(症状は)わからないけど、打撲なので靭帯とかではない」と重症ではない見通しを示したが、入念なアイシングを行いながら取材エリアに現れた。

 試合終盤は何度も右膝を気にする仕草を見せ、ゴールキックが短くなったり、ピッチ外に出ていったりする場面も頻発。シュートストップでは良い反応も見せていたように「やれる自信はあった」というが、「痛みがちょっとは引いたのでできるかなと思ったけど、キックが不安定なところでチームをバタバタさせてしまった。(川浪)吾郎くんと代わる勇気も必要だった」と後悔も口にした。

 チームで絶対的な主力を担っていることに加え、日本代表では6月シリーズメンバーにも前回に引き続き選ばれているだけに、選手キャリアの大事な時期。負傷を押してピッチに立ち続けることはチームにも自身にも大きなリスクがある。

 今回、日本代表では同じ広島ユースの同期であるMF川村拓夢も初招集されており、共演にも期待がかかる中での活動。川村の選出について「ずっと彼が努力してきたのも見てきたし、高校からずっと一緒にやっている同い年の選手として同じタイミングで代表に選ばれてきたのは嬉しい」と感慨を述べた大迫は「選ばれるだけじゃなく、自分たちが中心になっていく必要がある」と決意を語った。

(取材・文 竹内達也)
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