鈴木優磨の“国立ヘッド”VAR介入にJFA審判委「適切だった」…ゴール後の主審詰め寄りには「大きな問題」と非難
日本サッカー協会(JFA)の審判委員会は2日、都内のJFAハウスでレフェリーブリーフィングを行い、J1第13節の鹿島アントラーズ対名古屋グランパス戦でのVAR介入事案について説明した。
国立競技場で行われたこの一戦では前半12分、MF樋口雄太の右CKからFW鈴木優磨のヘディングシュートが決まり、鹿島が先制したと思われたが、そこでVARが介入。鈴木がゴール前の競り合いでMF稲垣祥をブロックした行為がファウルと判定され、オンフィールドレビューの末にゴールが取り消された。
審判委員会が報道陣に公開した音声では、鈴木の接触があった直後にVARからファウルを指摘する声が上がり、ゴールが入った時点でチェックを実施。審判委員回は「ファウルにしないといけないという決断が早かったことで、結果的に早いチェックにつながった」と述べ、「VARとしてオンフィールドレビューを勧めたことは適切だった」と結論づけた。
またファウルが起きたのはキックの直前だったため、鹿島のファウルがあったにもかかわらず鹿島の右CKで再開するのも適切な対応。音声でも「接触がインプレー前なんだよね。やり直しで」というやり取りが入っており、全体として正しいレフェリングだったようだ。
一方、JFA審判マネジャーJリーグ担当統括の東城穣氏はこうした空中戦での競り合いについて「大前提としては、安易に介入すべきではない」とも指摘。「お互いの競り合いの中での接触を見つけに行くものではなく、介入するかどうかのポイントを総合的に考えることが大事」とした上で、今回はインプレー直前だったこと、明らかなファウルであったこと、またファウルをした選手が得点したことから、介入に値する事象だったという見解を示した。
またこのゴール取り消しを巡っては、鈴木が前半29分に正真正銘のヘディングシュートを決めた後に木村博之主神に詰め寄ったことでも話題を呼んだ。
扇谷健司審判委員長は「どのような選手、誰がどうこうは別としてああいったことがピッチ上で行われてはいけない。Jリーグをより良くしてく中であってはならないことだと思っている」とした上で、「非常に大きな問題」と鈴木の振る舞いを非難。「ピッチ上で対応してもらわないといけない」と主審が警告などの懲戒罰を与えるべきだったとの見方を示した。
(取材・文 竹内達也)
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国立競技場で行われたこの一戦では前半12分、MF樋口雄太の右CKからFW鈴木優磨のヘディングシュートが決まり、鹿島が先制したと思われたが、そこでVARが介入。鈴木がゴール前の競り合いでMF稲垣祥をブロックした行為がファウルと判定され、オンフィールドレビューの末にゴールが取り消された。
審判委員会が報道陣に公開した音声では、鈴木の接触があった直後にVARからファウルを指摘する声が上がり、ゴールが入った時点でチェックを実施。審判委員回は「ファウルにしないといけないという決断が早かったことで、結果的に早いチェックにつながった」と述べ、「VARとしてオンフィールドレビューを勧めたことは適切だった」と結論づけた。
またファウルが起きたのはキックの直前だったため、鹿島のファウルがあったにもかかわらず鹿島の右CKで再開するのも適切な対応。音声でも「接触がインプレー前なんだよね。やり直しで」というやり取りが入っており、全体として正しいレフェリングだったようだ。
一方、JFA審判マネジャーJリーグ担当統括の東城穣氏はこうした空中戦での競り合いについて「大前提としては、安易に介入すべきではない」とも指摘。「お互いの競り合いの中での接触を見つけに行くものではなく、介入するかどうかのポイントを総合的に考えることが大事」とした上で、今回はインプレー直前だったこと、明らかなファウルであったこと、またファウルをした選手が得点したことから、介入に値する事象だったという見解を示した。
またこのゴール取り消しを巡っては、鈴木が前半29分に正真正銘のヘディングシュートを決めた後に木村博之主神に詰め寄ったことでも話題を呼んだ。
扇谷健司審判委員長は「どのような選手、誰がどうこうは別としてああいったことがピッチ上で行われてはいけない。Jリーグをより良くしてく中であってはならないことだと思っている」とした上で、「非常に大きな問題」と鈴木の振る舞いを非難。「ピッチ上で対応してもらわないといけない」と主審が警告などの懲戒罰を与えるべきだったとの見方を示した。
(取材・文 竹内達也)
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