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京都がパトリック2発で9試合ぶり白星! 新潟は“海外挑戦”伊藤涼太郎のラストマッチ飾れず

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[6.11 J1第17節 新潟 1-3 京都 デンカS]

 J1リーグは11日、第17節を開催した。14位京都サンガF.C.は敵地で13位アルビレックス新潟と対戦。3-1で勝利した。

 ここ3戦未勝利、4試合ぶりの白星を目指す新潟と、6連敗中、9試合ぶりの勝ち点3を狙う京都の一戦。浮上のきっかけを掴みたい両チームの戦いは、試合立ち上がりから一進一退の攻防を見せた。

 ボールを握る新潟は、最終ラインから丁寧に組み立てて縦パス、ロングボールを入れるタイミングを見計らう。対する京都はFW山崎凌吾、FW木下康介、FW豊川雄太をターゲットにし、アグレッシブな攻撃で相手ゴールへ迫った。

 先に試合を動かしたのはアウェイチームだった。京都は前半28分、右サイドでコーナーキックを得ると、MF平戸太貴が右足で入れたボールでゴール前が混戦状態に。最後はルーズボールに反応した豊川が押し込んでネットに突き刺した。

 1点ビハインドの新潟は前半33分、右サイドから攻撃を仕掛けると、MFダニーロ・ゴメスが鋭い仕掛けからチャンスメーク。ゴール前に転がしたボールにFW谷口海斗が飛び込んだが触ることができなかった。

 京都は1点リードのまま前半を折り返すと、ハーフタイムで木下を下げてDFイヨハ理ヘンリーを投入。反撃に出たい新潟も選手交代を行い、MF秋山裕紀、谷口に代えてMF島田譲、FW鈴木孝司をピッチへ送り込んだ。

 新潟は後半立ち上がりにチャンス到来。今節を最後にベルギーのシントトロイデンへ完全移籍するMF伊藤涼太郎がボックス内で小技を見せると、ゴール前送った浮き球にDF田上大地が滑り込む。こちらは惜しくもクロスバーに直撃。さらにオフサイドの判定となったが、伊藤がラストマッチでホームサポーターを沸かせた。

 押し込まれる時間帯が続く京都は、後半9分に山崎を下げてFWパトリックを投入。ここから追加点を狙いにいく。それでも、ホームチームが主導権握って攻撃の手を強めると、同17分にはペナルティエリア手前でボールを受けた伊藤が相手を剥がして惜しいシュートを放った。

 すると、後半27分に新潟が追い付く。左サイドの伊藤を起点にゴメスがペナルティエリア内に侵入すると、縦に持ち込んでラインぎりぎりでクロス。飛び出してきたGK若原智哉を越えたボールは、待ち構えていたDF新井直人に届いて頭で決めた。

 追い付かれた京都だが、すぐさまリードを手にする。後半30分、左サイドのスローインから試合を再開させると、一度は相手にボールを奪われるも、高い位置からのプレッシャーで奪い返す。そのボールがペナルティエリア内のパトリックに渡ると、豪快に右足を振ってゴールニアサイドに吸い込まれた。

 さらに京都は後半35分に追加点を挙げる。途中出場のFW一美和成がボックス内で倒されてペナルティキックを獲得すると、このPKをパトリックがゴール右に突き刺して3点目。後半立ち上がりの押し込まれる展開から試合終盤にかけて2点を奪い優位に進める。

 ホームで負けられない新潟はそこから反撃を試みたが、ゴールを奪えず。京都が3-1で勝利し、久しぶりの勝ち点3を手にした。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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