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帰ってきたダミアン→脇坂で決勝弾!! 川崎Fが上位広島破って完封連勝、9位でシーズン折り返し

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FWレアンドロ・ダミアンのアシストからMF脇坂泰斗が決勝弾

[6.11 J1第17節 川崎F 1-0 広島 等々力]

 J1リーグは11日、第17節を各地で行い、川崎フロンターレが4位のサンフレッチェ広島を1-0で破った。途中出場で2か月ぶりの復帰を復帰を果たしたFWレアンドロ・ダミアンのパスからMF脇坂泰斗が決勝ゴール。前々節の柏戦(○2-0)に続いて完封での2連勝を果たし、9位(1試合未消化)でシーズンを折り返した。

 川崎Fは前節の神戸戦が台風による移動トラブルで中止となったため、2週間ぶりのJ1リーグ戦。前々節と同じスターティングメンバーを並べた。一方の広島は前節の京都戦(○3-1)から3人を変更し、19歳のMF越道草太、MFエゼキエウ、MF東俊希が先発に復帰した。[スタメン&布陣]

 序盤は広島が主導権を握り、12日から活動が始まる日本代表に初招集されているMF川村拓夢が存在感を発揮。ボランチの位置から積極的にゴール前に駆け上がり、前半8分にはGK上福元直人を強襲する強烈なボレーシュートも放った。

 川崎Fは徐々に最終ラインからの組み立てが機能し、前進できるようになった矢先の前半25分にアクシデント。FW小林悠が相手との接触でもも裏を痛めてプレーを続けることができなくなり、コンディション不良が続いていたL・ダミアンが4月9日のG大阪戦以来9試合ぶりに投入された。

 ところが怪我の功名か、川崎FはL・ダミアンのポストプレーから攻撃を展開。左サイドを立て続けに崩せるようになり、前半28分にはDF山根視来が惜しいミドルシュートを放った。

 一方の広島は前半31分、ペナルティエリア左で浮き球を受けた川村がゴール前に折り返し、越道が反応したが、味方とポジションがかぶってシュートは打ち切れず。越道は同35分にも右サイドからカットインし、左足でミドルシュートを放つも、上福元にキャッチされた。

 広島は前半37分、自慢のスピードを活かして右サイドを切り裂いたエゼキエウが折り返しのパスを送るも、立ちはだかった相手に当たってしまう。川崎Fは終盤、細かい崩しで何度も左サイドを侵入したが、GK大迫敬介のファインセーブやFW宮代大聖のシュートが味方に当たるなどし、得点には至らず、スコアレスでハーフタイムを迎えた。

 それでも後半11分、川崎Fがカウンターから試合を動かした。FW家長昭博からのパスを受けた脇坂が中盤で相手をかわすと、再び右サイドに展開し、家長がペナルティエリア右角にスルーパスを配球。L・ダミアンがワンタッチで落とし、そこに走り込んだのは脇坂。ファーストタッチでDF佐々木翔をかわし、右足でファーポスト脇に突き刺した。

 広島は後半19分、越道とMF野津田岳人に代わってMF茶島雄介とFWナッシム・ベン・カリファを投入。システムを3-3-2-2に変更した。その後は無線システムの調整と負傷者対応でやや中断があった中、再開直後に川崎Fが抜け目なくビッグチャンス。同26分、上福元のパントキックがフリーの家長に通った。だが、飛び出した大迫の裏を突いて狙った左足シュートは枠を外れた。

 広島は後半33分、高い位置でMF森島司がボールを奪い、FWドウグラス・ヴィエイラとのワンツーでゴール前に抜け出したが、右足シュートは枠外。貴重な決定機を活かすことができなかった。川崎Fは同34分、宮代と脇坂に代わってFW遠野大弥とMF瀬川祐輔を投入し、同38分に遠野のカットインシュートが枠内に飛んだが、大迫のファインセーブに阻まれた。

 その後は引いて守る川崎Fに対し、広島が攻め込む場面が続いたが、度重なるプレースキックやクロス攻勢がなかなかゴールにつながらない。川崎Fは後半44分、MF大島僚太が自ら座り込んでプレーを停止し、MF小塚和季を投入。背番号10に不安なアクシデントとなった。それでも川崎Fは最後までゴール前で奮闘してリードを守り切り、ホームで上位の広島を下した。

(取材・文 竹内達也)
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