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浦和GK西川が痛恨オウンゴール…関根ロング弾で一時先制も10人の川崎Fにドロー

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1-1のドローに終わった

[6.24 J1第18節 浦和 1-1 川崎F 埼玉]

 J1リーグは24日、第18節を各地で行い、浦和レッズ川崎フロンターレと1-1で引き分けた。後半8分に相手GKのクリアミスを突いたMF関根貴大のロングシュートで先制したが、 同13分にGK西川周作がまさかのオウンゴール。互いの守護陣のミスが響く展開となったなか、最後は退場者を出した川崎Fを崩すことができず、3試合連続ドローに終わった。

 ホームの浦和は前節の横浜FC戦(△0-0)から出場停止のDF酒井宏樹ら先発3人を入れ替え、DF荻原拓也、FW高橋利樹、ギニア代表活動明けのFWホセ・カンテを起用。高橋は今季の加入後、J1リーグ戦初先発となった。対する川崎Fは負傷離脱中のFW小林悠に代わってFW遠野大弥が入り、前線中央にはFW宮代大聖が入った。FW[スタメン&布陣]

 試合序盤はホームの浦和が主導権を握った。まずは前半2分、DF{{明本考浩の力を込めたスローインからカンテが巧みに落とすと、右サイドからMF大久保智明がペナルティエリア内に飛び込み、左足シュート。これはGK上福元直人に阻まれたが、同4分にはDFマリウス・ホイブラーテンのクロスに大久保が飛び込む形も作った。

 それでも徐々に川崎Fも盛り返し、前半17分には宮代のポストプレーを起点に強引に中央を崩し、遠野が惜しいボレーシュート。同21分にはゆっくりとボールを握った攻撃からMF大島僚太が鋭い縦パスを刺し、これをMF脇坂泰斗が収めたが、ペナルティエリア右からのシュートは左に外れた。

 一進一退の攻防が続く中、浦和は前半23分、MF岩尾憲のプレースキックを起点としたクロス攻撃から何度もゴール前を襲うが、良い形でのシュートには至らない。川崎Fは同28分、ゴールから約35m離れた位置から脇坂が無回転FKを狙うも、西川の逆を突いたボールはクロスバーに弾かれた。

 前半31分、浦和はカンテの落としを受けた大久保がゴール右斜め前から意表を突いたダイレクトシュートを狙うも、わずかにゴール左上外。そのまま両者ともに攻め手を欠き、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 後半開始時、浦和は高橋を下げて関根を投入。その後は前半序盤と同様に勢いよく攻め込む時間を作り、後半5分には右からのクロスをファーサイドで受けたMF安居海渡が上福元を強襲する惜しいボレーシュートを放った。

 すると後半8分、浦和が思わぬ形から試合を動かした。GK西川周作のゴールキックが相手守備陣の背後に渡ると、大きく飛び出した上福元がヘディングでクリアしたが、このボールが関根の足元へ。関根が無人のゴールにロングシュートを蹴り込み、今季全試合出場が続く中でようやく生まれた初ゴールが貴重な先制点となった。

 ところが後半13分、浦和はまさかのミスから同点に追いつかれた。川崎Fのプレッシングをかいくぐろうと自陣深くでビルドアップし、岩尾がバックパスを下げたが、GKの西川がこれをトラップミス。そのままボールはゴールマウスに転がり込み、痛恨のオウンゴールとなった。

 浦和は後半19分、カンテと岩尾を下げてFW興梠慎三とMF小泉佳穂を投入。安居がボランチに回り、小泉はトップ下に入った。対する川崎Fも同じタイミングで交代を行い、遠野に代わってFW瀬川祐輔が起用された。

 その後はオープンな攻防が続く中、川崎Fは同27分にビッグチャンス。自陣からカウンター気味に攻撃を展開し、大島からのスルーパスに抜け出した瀬川がGKと1対1の状況に持ち込んだ。ゴール前には宮代も入っており、クロスの選択肢もあったが、瀬川はシュートを選択。だが、これは左に外れた。

 後半29分、浦和はDF明本考浩に代わってDF大畑歩夢を投入。川崎Fは大島に代わってMF小塚和季を入れた。ところが同33分、川崎Fはボールを持ち運んだ浦和DFアレクサンダー・ショルツに小塚が危険なスライディング。小塚には一発レッドカードが提示され、残り約15分間を10人で戦うことを強いられた。

 川崎Fは後半38分、MFジョアン・シミッチ、脇坂、宮代に代わってMF橘田健人、MF瀬古樹、FW山田新を投入し、フレッシュな陣容に託す。その後は浦和がボールを握りながら試合を進めたものの、アディショナルタイム7分間でもスコアを動かせず、そのまま引き分けに終わった。

(取材・文 竹内達也)
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