beacon

待望の今季初ゴールは50mロング弾!! 浦和MF関根貴大の確信「埼スタはボールが弾まないので絶対に入ると」

このエントリーをはてなブックマークに追加

浦和レッズMF関根貴大

[6.24 J1第18節 浦和 1-1 川崎F 埼玉]

 なかなかお目にかかれない超ロングシュートが生まれたのは、0-0の後半8分だった。後半からピッチに立った浦和レッズMF関根貴大が敵陣のセンターサークル内から約50mの超ロングシュート。ボールは飛び出していたGK上福元直人の頭上を越え、ゴールに吸い込まれていった。

「打ってからの時間がすごく長かった。埼スタはボールが弾まないので絶対に入ると思った。上手くインフロントで巻きながら打てた」(関根)。今季は全試合に出場しているが、ここまで無得点で、待ちに待った初ゴールは浦和にとって貴重な先制点となった。

 2017年7月の広島戦で、50mドリブルで5人を抜いて決めたゴールと並ぶ、自身2度目のスーパーゴールだった。起点は浦和のGK西川周作のゴールキック。これが相手守備陣の背後にこぼれると、飛び出してきたGK上福元がヘディングでクリアしたものの、飛んだ先にいたのはフリーの関根。これを冷静に決めた。

「ああいうシーンは焦ってトラップが乱れたりすることがあると思うけど、冷静にトラップできたし、2タッチ目で次に蹴れるところに置けたのが全てかなと思います」。振り返る口調も冷静だった。

 ところがその5分後、浦和は足元の名手でもある守護神・西川のミスによるオウンゴールで失点し、1-1に。関根をはじめ、浦和はさらに攻勢を強めたが、追加点は奪えなかった。

「(西川)周ちゃんがどれだけチームに貢献しているかは、僕たちやっている選手が一番分かっているし、あれだけトライしてくれていことへのリスペクトがある。こういう試合だからこそもう一点取って逆転してあげたいという思いは強かった。そこが申し訳ない」

 ただ、待望の今季初ゴールが生まれたのはポジティブな要素だ。「点を取れたことは素直に嬉しいし、その後のプレーも自分でも明らかに変わった。前に前にという意識を持ちながら次もやれたらいいなと思う」と気持ちを切り替えていた。

(取材・文 矢内由美子)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ

TOP