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GKの飛び出しクリアで50m被弾…川崎F上福元「触っている以上、質の部分で解決できた」

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GK上福元直人

[6.24 J1第18節 浦和 1-1 川崎F 埼玉]

 ペナルティエリアを飛び出しての積極的なクリアが失点につながったものの、川崎フロンターレの守護神は冷静に自身の役割と向き合っていた。試合後、GK上福元直人は「自分のスタイルというものの中でのエラーということで、ポジティブなことを考えるのであればその意識をもちろん続けていくところと、しっかりとした冷静な判断を続けていけばいい」と述べた。

 0-0で迎えた後半8分だった。浦和GK西川周作からのロングフィードが川崎Fの最終ライン裏を襲うと、上福元は果敢な飛び出しで対応し、バウンドしたボールをヘディングでクリア。だが、このボールがMF関根貴大の足元に渡ってしまい、そこから50m級のロングシュートを決められて先制点を許した。

 上福元は前半にも同様のプレーでピンチを未然に防いでおり、そうしたペナルティエリア外への飛び出しは強みとしてきた部分。試合後会見での鬼木達監督によると「カミのああいうプレーは目指しているところ、求めているところがある」といい、指揮官は「今回はああいう形になったが、何度も救われてきているのであのプレーは続けていってほしい」とフォローもしていた。

 上福元自身は失点につながったクリアミスについて「相手が動き出していたところも見えていたし、GKも狙っているところの予測は自分の中にあったけど、ディフェンスが後追いでも間に合ったことを考えると、任せるのか、自分が行くのかというところ」と判断の経緯を振り返った上で「ただボールを自分が触っている以上、質の部分で解決できたものもあると思う。もちろん全部が全部行けるかというとそうではないけど、触ったからにはクオリティーで、ああいうふうにならないように弾けていたら一番よかった」と反省点を述べた。

 一方で自身のプレー選択自体には前向きな姿勢。「狙いとか自分の持ち味を考えると、全部が全部引くとかそういうことではなく、適材適所でしっかりとジャッジしていけるような心構えを持ち続けていくことで改善できる」とした上で「悲観的に捉えすぎてもしょうがないので、投げやりになるわけじゃないけど、よかった部分を自分の中に持ちながら、次はチームを助けるプレーに変えていきたい」と前を見据えていた。

(取材・文 竹内達也)
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