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両守護神が好セーブ見せるも攻撃に迫力欠く…柏GK松本健太「いまの順位にいる理由が試合に出てる」

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第7節以降柏のゴールを守っているGK松本健太

[6.24 J1第18節 柏 0-0 新潟 三協F柏]

 井原正巳新体制になった柏レイソルにとって、リーグ5試合目。初勝利はお預けとなったが、ホームでのアルビレックス新潟戦をスコアレスドローで終えたことで連敗を3でストップ、勝ち点を1積み上げ、最下位から順位を16位に上げた。

 ネルシーニョ監督時代のシーズン序盤は、13試合で9得点と深刻な得点力不足が課題に。井原監督に代わってからは、前節までで4試合で8得点と改善の兆しが見えていた。その一方で失点も増加し、13試合で16失点から4試合で12失点と新たな課題に直面した。直近4試合は前半のうちに先制点を献上し、追いかける展開を強いられていた中、新潟に押し込まれながらも最初の45分を失点ゼロで終えた。

「前半より、より人との距離はつめてスタートしたので、持たれていはいましたけど、押し込まれるのは前半よりは減ったと思います」とDF古賀太陽が指摘した後半は盛り返し、決定機も迎えたが得点を奪えず。柏GK松本健太、新潟GK小島亨介の両守護神の活躍もあって、90分を通してゴールネットが揺れることはなかった。

「後ろの選手だけじゃないですけど、最終的に後ろの選手でしっかりゼロで試合を進められたのは、今日ひとつの収穫だと思います」と松本は新潟戦を振り返った。

 大量失点を喫してしまった直近の2試合、札幌戦(●4-5)、横浜FM戦(●3-4)との、「思い切ってエリアの外から打ってきたり、クロスの精度だったり、アタッキングサードのフィニッシュワークの精度がすごい高い」とリーグ得点数で1位の札幌(39得点)と2位の横浜FM(38得点)のすごみを明かした松本。対して、19得点(新潟)、16得点(柏)と得点力に課題があり、順位も15位(新潟)、16位(柏)と近い両チームの現状を松本は肌で感じていた。

「多分、新潟さんもアタッキングサードからどう崩すかっていうのが課題になってる」、「僕らもなかなかボール保持できない。少ない決定機で点を取らなきゃいけない中で、点を取れない」と挙げ、「いまの順位にいる理由が試合に出てるというか、こっちも決定機が少なかったですし、相手も決定機が少なかった」と分析する。

 7月から8月にかけては、18位・湘南、14位・G大阪、13位・京都と順位が近いチームとの対戦が待っている。「今日みたいな勝ち点1も必要ですけど、やっぱり勝ち点3を取らないと、なかなか順位がひっくり返らないと思うので、勝ち点3が取れるようにしっかりやっていきたいと思います」と、26歳のGKは、勝利を見据えた。

(取材・文 奥山典幸)
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