beacon

「空気を読まず、絶対に勝つ」異様な雰囲気の敵地戦“イニエスタラストゲーム”に臨んだ札幌

このエントリーをはてなブックマークに追加

[7.1 J1第19節 神戸1-1札幌 ノエスタ]

 試合後に行われたMFアンドレス・イニエスタの退団セレモニー。北海道コンサドーレ札幌の選手たちも、世界的スターのラストショーを目に焼き付けてから、取材エリアに現れた。「日本からいなくなっちゃうんだなという寂しい気持ちはあります」。昨年、神戸で一緒にプレーしたMF小林祐希も感慨に浸った。

 しかし試合では普段通りを心掛けていた。立ち上がりからリズムを掴んだ札幌は、前半26分にMF金子拓郎のクロスから生まれたこぼれ球をMFスパチョークが蹴り込んで先制。ただイニエスタが交代したあとの後半40分にセットプレーから同点弾を決められると、終了間際に迎えた小林のクロスからDF岡村大八が合わせたヘディング弾は、無常にもクロスバーに嫌われた。

 3試合ぶりに目指した勝利とはならなかった。逃げ切ることが出来なかったゲームにDF田中駿汰は、「こういう試合をしっかり勝ち切らないといけない」と反省。「満員の中でサッカーができたことはすごいモチベーションが上がりましたし、自分たちは空気を読まず、絶対に勝つという気持ちだった」と話した金子も、「今日は追加点が取れなかったことが全てだったと思います」と、引き分けという結果に唇を噛んだ。

(取材・文 児玉幸洋)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ

TOP