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決定機阻まれた松木玖生「自分の感覚では入ったと思ったけど…」無失点続く堅守には手応え

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MF松木玖生

[7.8 J1第20節 浦和 0-0 FC東京 埼玉]

 FC東京浦和レッズに0-0で引き分け、ピーター・クラモフスキー監督就任後の無失点を3試合に延ばした。ダブルボランチの一角でフル稼働し、堅守を支えるMF松木玖生は「浦和の地で勝ち点1を取ることができたのはすごく大きいし、今日も無失点で終わることができたのでそこは前向きに捉えていきたい」と手応えを口にした。

 第18節の名古屋戦(○2-0)、前節の柏戦(○1-0)からの連勝はストップしたが、クリーンシートを継続。松木は「3試合連続の無失点で来ることができていて、守備のベースは徐々に築いていけていると思う。攻撃のところをあと少し改善して、決めるところを決め切れば、負けないチームができていている。練習から自信を持って取り組んでいきたい」と自信を示した。

 この日はダブルボランチの一角で中盤の強度を高めるだけでなく、豊富な運動量と予測力に裏打ちされた危機察知でゴール前でのピンチを何度も防いだ。

「あそこにボランチがいるかいないかで決められるかどうかが変わってくる」。そう強調した松木は「ゴール前での自分の役割、ボランチの役割が確立されていてそこをしっかり守り抜くこと。スペースに相手が入ってきたらプレスに行けるような距離感と、サイドをえぐられた時にマイナスのポジションでボールにアタックするということを意識している」と前向きに振り返った。

 またMF安部柊斗とのボランチコンビについては「柊斗くんとはすごくいい距離感でできている部分もあるし、守備のところも基本的に自分がちょっとバランスを見てという感じだけど、前に出たい時は行けるのでいい関係性を築けている」と手応えを述べつつも、「でももう少し自分たちのところで展開力であったり、ボールを運んで相手陣地にもぐり込んでいくこともできるかなと思う」とさらなる伸び代も語った。

 もっとも、この日は自身のプレーに悔しさが残ったようだ。前半20分、松木は鋭いボール奪取から左サイドのMF俵積田晃太にパスを預け、ペナルティエリア内にスプリントで侵入。リターンパスから決定的なシュートチャンスを迎えたが、ダイレクトで放ったシュートをGK西川周作に阻まれた。

「タワラも非常に丁寧なボールをくれたので、自分の感覚では入ったと思ったけど、西川選手が手を伸ばしてきて、やっぱりすごいなと思った。ただここで自分が決めればもう少し楽な試合展開だったり、1-0で勝ち切ることができたゲームなので個人的に悔しいシーンだった」

 またこの決定機につながったプレーに象徴されるような、セカンドボールの奪取にも満足せず。「今日の試合は負けた部分もあった。常にボランチは100%のセカンドボール回収率を保たないといけない。そこは自分も柊斗くんもわかっていることなので、しっかりと準備した上で、次の試合はもっと回収して、もっと展開して、自分でも点を取れるシーンを作っていきたい」と改善を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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