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埼スタにコロナ禍後最多の4万9千人…浦和vsFC東京はスコアレスドロー

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スコアレスドローに終わった

[7.8 J1第20節 浦和 0-0 FC東京 埼玉]

 J1リーグは8日、第20節を各地で行い、浦和レッズFC東京の一戦は0-0の引き分けに終わった。埼玉スタジアム2002にはコロナ禍以降最多となる49108人の大観衆が詰めかけたが、両チームともにチャンスを決め切れなかった。

 ホームの浦和は前節の鳥栖戦(○2-1)から先発2人を入れ替え、FW高橋利樹とFWホセ・カンテに代わってMF関根貴大とFW興梠慎三を起用。一方のFC東京はMF塚川孝輝が出場停止となり、前節の終了間際に負傷したDF森重真人もメンバーを外れ、DF木本恭生とMF東慶悟が先発した。[スタメン&布陣]

 最初のチャンス前半3分、FC東京はMF松木玖生の左CKがゴール前を襲うと、DFエンリケ・トレヴィザンのヘディングシュートは枠を外れた。一方の浦和は同4分に苦しいアクシデント。エンリケと空中戦を競り合ったDF酒井宏樹が着地時に左肘を痛め、早くも途中交代を強いられた。酒井は苦悶の表情を浮かべながら担架で運ばれており、長期離脱の可能性も出てきた。

 徐々に主導権を取り戻す浦和は前半14分、右からの崩しで関根がタメを作ると、巧みな駆け引きからペナルティエリア左にスルーパスを配球。これに抜け出した興梠がDF小泉慶をかわして左足で狙った。だが、これはわずかに枠を捉えきれずに右ポスト。対するFC東京も同15分、DF長友佑都からの浮き球を前線で受けたFW渡邊凌磨が苦しい体勢から左足で狙ったが、枠を外れた。

 FC東京は前半20分にも決定機。長友からのパスを受けたMF俵積田晃太の縦パスはMF伊藤敦樹にカットされたが、素早く松木が奪い返し、ペナルティエリア内に走り込むと、俵積田からのリターンパスを受けて左足ダイレクトでゴールを狙う。だが、これはGK西川周作がスーパーセーブ。弾かれたボールは右ポストに当たり、試合の均衡は保たれた。

 その後は両チームともに拮抗したポゼッションゲームが続く中、いずれも中盤の守備強度が上回り、なかなかゴール前まで攻め切れないという展開。浦和は前半45分、左サイドでボールを受けた関根が鋭いカットインから右足でミドルシュートを狙い、相手ディフェンスに当たったボールがFC東京ゴールの枠内を襲ったが、GKヤクブ・スウォビィクのファインセーブに阻まれ、0-0のままハーフタイムを迎えた。

 後半は両チームともオープンな攻防が増えると、先にビッグチャンスを迎えたのはFC東京。右に開いた東のスルーパスに渡邊が抜け出し、大畑を振り切って左足で狙ったが、西川のセーブに阻まれる。さらに直後の右CKでは松木のキックに木本が頭で合わせるも、わずかに枠を捉えることはできなかった。

 一方の浦和も後半15分ごろから何度もFC東京陣内を攻め込み、次々にチャンスを創出。同21分には興梠とMF岩尾憲を下げて高橋とカンテを投入し、MF安居海渡をボランチ、関根をトップ下に動かした。FC東京も同24分、FWディエゴ・オリヴェイラと東に代わってFWペロッチとMF寺山翼、同31分に俵積田に代わって19歳のFW野澤零温を入れた。

 その後は浦和が押し気味に試合を進める中、FC東京は後半41分、渡邊に代わってDF木村誠二を投入。5バックで守りに入った。そのまま試合はタイムアップ。両者とも勝ち点1を重ねるにとどまった。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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