beacon

新国立にJ2史上最多47628人!! 清水vs千葉の“オリジナル10”対決は激闘2-2ドロー

このエントリーをはてなブックマークに追加

2-2の引き分けに終わった

[7.16 J2第26節 清水 2-2 千葉 国立]

 J2リーグは16日、第26節を各地で行い、清水エスパルスジェフユナイテッド千葉の一戦は2-2で引き分けた。“オリジナル10”同士の名門対決に向け、47628人の大観衆が国立競技場に来場。2003年11月23日に新潟対大宮で記録したJ2リーグ史上最多記録を20年ぶりに塗り替えた。

 清水にとってはJ1時代の昨年7月2日に横浜FMを迎え撃って以来の国立ホームゲーム。1年前は3-5で撃ち合いに敗れており、聖地での勝利をかけて臨んだ。前節の大分戦(○2-1)からは先発2人を変更。累積警告で出場停止のMF白崎凌兵、MFカルリーニョス・ジュニオがメンバーを外れ、MF宮本航汰が3試合ぶり、MF神谷優太が6試合ぶりに先発した。

 一方の千葉は2012年11月23日のJ1プレーオフ決勝(●0-1)以来となる国立での一戦。前節の金沢戦(○1-0)から先発4人を入れ替え、古巣大戦のMF高木俊幸、清水生まれのMF風間宏矢のほか、MF田中和樹、FW小森飛絢が先発に復帰した。[スタメン&布陣]

 試合は前半11分、清水に最初の決定機。バックパスを受けたGK権田修一が相手のプレスをいなして右に展開し、古巣対戦のDF北爪健吾が斜めにつけると、MFホナウドが持ち上がって右にスルーパスを送り、MF中山克広がペナルティエリア右から右足で狙う。だが、これは左に外れ、先制点には至らなかった。

 それでも攻め続けた清水は前半15分、3戦連発中のMF乾貴士が幅広いエリアでパスワークに絡み、ボールを前進させると、右サイドでデュエルを制した宮本がうまくボールを残し、北爪がクロスを供給。これは田中にクリアされたが、こぼれ球を拾った神谷が右足でゴール右上に突き刺した。神谷は昨季の横浜FM戦に続き、またも国立でゴールを決めた。

 ところが千葉も前半17分、すぐさま追いつく。清水ディフェンスがラインを大きく下げ、バイタルエリアに空いたスペースを見逃さず、ボランチ起用となったMF見木友哉がミドルレンジから右足一閃。これが北爪に当たって軌道が変わり、権田も反応できずにゴールマウスに吸い込まれた。見木は前節に続いて2試合連発となった。

 そのまま試合は後半へ。すると開始2分、さっそく千葉がスコアを動かした。田中のロングスローは相手にクリアされたが、こぼれ球を拾ったDF日高大が左足でロングフィードを送り込むと、攻め残っていたDF鈴木大輔が空中戦に勝利。頭で落としたボールを小森が冷静に決め、逆転に成功した。新潟医療福祉大から加入の小森はこれで今季9得点目となった。

 ビハインドとなった清水は後半8分、神谷、DF西澤健太、北川に代わってMF岸本武流、DF吉田豊、FWオ・セフンを投入。すると同10分、千葉のビルドアップにハイプレスをかけると、DF佐々木翔悟のパスミスをかっさらったオ・セフンが決定的シュートを狙う。だが、これは千葉GK鈴木椋大がファインセーブ。さらにオ・セフンは同11分の決定機もゴール枠上に打ち上げ、立て続けにビッグチャンスを逃した。

 一方の千葉も後半16分、田中と高木に代わって千葉U-18からトップチーム昇格1年目の19歳FW新明龍太、MF椿直起を投入。清水も中山に代わってMFベンジャミン・コロリを入れると直後、清水は左サイドをオ・セフンがフィジカルを活かして抜け出し、ゴール前にグラウンダーのクロス。飛び込んだ岸本がフリーで合わせたが、これも鈴木椋のスーパーセーブに阻まれた。

 それでも後半21分、清水が再び試合を振り出しに戻した。乾のサイドチェンジを起点に岸本が右サイドを攻め込むと、北爪とのワンツーで深くえぐり込み、グラウンダークロスを配球。ニアでオ・セフンがつぶれ、ゴール前にボールが流れると、背後から飛び込んだコロリが右足で押し込んだ。コロリは今季5戦目の出場で初ゴールとなった。

 なおも攻める清水は後半26分、コロリの右CKに合わせたDF高橋祐治のヘッドがポストに直撃する。だが、その後は千葉守備陣も集中力を取り戻し、再び拮抗した展開が続くと、後半アディショナルタイムのコロリの決定機も鈴木椋がスーパーセーブ。そのままタイムアップを迎え、新国立での激闘は2-2の引き分けに終わった。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP