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横浜FMが前田大然“恩返し”ハットのセルティックから逆転勝利! 激しい打ち合いも宮市が2発ダメ押し弾

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横浜FMが勝利

[7.19 国際親善試合 横浜FM 6-4 セルティック 日産ス]

 19日に日産スタジアムで国際親善試合が行われ、横浜F・マリノスセルティックの対戦は、横浜FMが6-4で勝利を収めた。

 17年ぶりの日本ツアーを行うスコットランド王者・セルティックは、19日の初戦で横浜FMと、22日にガンバ大阪と対戦する。日本人組のDF小林友希、MF岩田智輝、FW古橋亨梧、FW前田大然、FW旗手怜央も今ツアーに帯同。Jリーグ王者・横浜FM戦では4-1-2-3の布陣で、岩田が右SB、小林が左CB、旗手がインサイドハーフ、前田が前線3枚の中央に入った。古橋はベンチスタートとなった。

 横浜FMは4-2-1-3の布陣を敷く。GKは一森純、4バックは左からDF永戸勝也、DFエドゥアルド、DF畠中槙之輔、DF山根陸。ボランチ2人はMF渡辺皓太とMF喜田拓也。1トップにMFマルコス・ジュニオール、前線3枚は左からFWエウベル、FWアンデルソン・ロペス、FW水沼宏太が並んだ。

 前半から激しい打ち合いとなった。横浜FMは前半4分、マルコスのパスから相手守備陣が連係ミス。A・ロペスがGKジョー・ハートのブロックを強引に突破し、そのままゴールに流し込んだ。しかし2分後、セルティックは旗手がA・ロペスからボール奪取。ロングスルーパスを右サイドに流し、FWリエル・アバダが右サイドから折り返す。最後は前田が流し込み、1-1と同点に追いついた。

 セルティックは前半21分に試合をひっくり返す。中盤の旗手が右横に、さらに岩田も右サイドにパス。アバダの折り返しをファーサイドの前田が合わせ、2-1と逆転した。すると、今度は横浜FMの反撃。同23分、左サイドからマルコスが右足キックで敵陣PA内のファーサイドに飛ばす。水沼が右足で豪快シュートを放ち、2-2とまた同点に追いついた。

 一進一退の攻防が続く中、セルティックが勝ち越す。前半42分、最後方の小林が縦パスを通し、旗手が体を張って畠中からボールをキープ。パスを受けたアバダが右サイドに流し、岩田がダイレクトで折り返す。最後は再三の前田。2021シーズンのJリーグ得点王が古巣相手に冷静に決め切り、ハットトリック達成で3-2とリードを奪った。

 前半はセルティックが3-2と点差を保ち、後半に折り返す。横浜FMはハーフタイムに3枚替え。エウベル、水沼、マルコスが下がり、FW宮市亮、FW井上健太、MF植中朝日が入る。セルティックはハートに代えて、GKベンヤミン・ジークリストが出場した。後半3分には横浜FMの交代選手が決定機を作る。右サイドから井上がクロスを上げ、植中がヘッド、しかしボールはゴール左に逸れた。

 横浜FMがJリーグ王者の意地を見せる。後半14分、最前線で植中がDFカール・スタルフェルトへのプレスでボールを奪取。こぼれ球をA・ロペスが拾い、そのままPA内へ。左足シュートを決め、3-3と試合を振り出しに戻した。セルティックは直前に足を痛めた小林がプレー続行不可能と判断され、DFスティーブン・ウェルシュと交代した。

 横浜FMは後半17分、一挙5人替え。GK一森、畠中、エドゥアルド、渡辺、喜田、A・ロペスを下げる。GK飯倉大樹、DF實藤友紀、DF上島拓巳、MF藤田譲瑠チマ、MF榊原彗悟、FW杉本健勇が入った。同20分、榊原が敵陣内でプレスからボールを奪ってゴールを狙うも相手GKに阻まれる。だがその1分後に再び攻撃。榊原が中盤から浮き球パス。相手守備陣の裏を突いた實藤が相手GKとの1対1からゴールに流し込み、4-3で再逆転とした。

 後半21分、セルティックは9人替え。日本人組は旗手、岩田、前田が下がり、FW古橋亨梧が前線中央に投入された。横浜FMも同32分、山根と永戸に代えて、MF吉尾海夏とFW村上悠緋が出場した。

 終盤にかけてセルティックも猛攻を仕掛けるが、得点は決められない。一方、横浜FMは後半40分に井上のクロスから宮市がヘッドで5点目。その3分後には井上が右サイドの突破を折り返し、再びホットラインから宮市がダメ押しの6点目を挙げた。その直後には井上がMF木村卓斗と交代している。

 終了間際にセルティックはMFデイビッド・ターンブルが一矢報いるも試合終了。横浜FMが6-4で勝利を収め、白熱の点の取り合いを制した。

(取材・文 石川祐介)
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