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“怪物”ハーランドを味わった横浜FMエドゥアルド、フィジカル以上に思い知ったプレミアリーグ得点王の力

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DFエドゥアルドはハーランドの得点を目の当たりに…

[7.23 Jリーグワールドチャレンジ 横浜FM 3-5 マンチェスター・C 国立]

 プレミアリーグ得点王の真価を、目の前で味わった。横浜F・マリノスは前半を2-2で折り返したが、後半出場のマンチェスター・シティのエースFWアーリング・ハーランドに2失点を喫した。DFエドゥアルドはハーランドのプレーについて「クオリティはもちろん高いが、チャンスをしっかりモノにするというところでやっぱりレベルが違う」と率直な思いを語った。

 横浜FMは前半27分、37分に2得点でリードしたが、その後は徐々に地力の差を見せつけられた。前半は守備の要であり、攻撃の構築も行うDFジョン・ストーンズの動きに翻弄される。前半40分にJ・ストーンズに1点を返され、勢いを奪われた。エドゥアルドは間近に見て印象に残った選手を問われると、前半はJ・ストーンズの名前を挙げる。「中盤ではほとんど彼の足元を通って攻撃につながっていた。やはりすごくいい選手」。CBながら中盤でパスの出し手にもなり、得点も決めたマルチ能力を称えた。

 そして、エドゥアルドは後半で印象に残った選手に、ハーランドの名前を語る。ハーランドはベンチスタートで後半から出場。後半7分にはPA内に入り込むと、エドゥアルドのマークをかわすようにシュートを打ち、チャンスを逃さず1点を決め切った。「No.1を目指している選手ということを、しっかり目の前で見ることができた」。そして、目の当たりにしたからこそわかった、ハーランドのすごさを口にした。

「何よりもゲームを読む力がある。そのゲームの中でどういう風な動きをすればいいのか。特にDFから裏に逃げるように、いつの間にか見えないところに入っていた」

 ハーランドの良さを生かすためのチームの完成度にも舌を巻く。「彼がどういうところに動くか、チームとしてわかっている。そういう中で、ハーランドがすごくいい動きでフリーになる。そして、そのチャンスをモノにすることができる」。圧倒的エースを生かし、チームは昨シーズンにUEFAチャンピオンズリーグ、FAカップ、プレミアリーグと3冠を達成。エドゥアルドはそのすごみを体感することとなった。

 横浜FMは19日のセルティック戦と合わせ、海外クラブとの2試合で9失点を喫した。エドゥアルドは反省を述べつつ、前を向く。「次のリーグ戦が始まるまでにこの親善試合を振り返って、色々学びながら生かしていければと思う」。かけがえのない経験を手に、Jリーグ連覇への道筋を固めていくつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
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