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”ダメ押し”カンセロ→ハーランド弾に横浜FM上島拓巳「想定を上回る質で衝撃的だった」

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FWアーリング・ハーランドを追うDF上島拓巳

[7.23 Jリーグワールドチャレンジ 横浜FM 3-5 マンチェスター・C 国立]

 欧州王者マンチェスター・シティはこの日、試合が終わる最後の最後までJリーグ王者の横浜F・マリノスに衝撃を与えた。

 その一つが4-3で迎えた後半アディショナルタイム2分の場面。右サイドをスルスルと攻め上がったポルトガル代表DFジョアン・カンセロが右足を鋭く振り、グラウンダークロスをファーポスト際に送り込むと、横浜FMの守備陣は誰も処理できず、最後はFWアーリング・ハーランドが冷静なワンタッチで沈めた。

 後半28分から出場したDF上島拓巳にとって、マークしていたはずのハーランドに決められる悔しい失点だった。「出場時間は短かったけど、アーリング・ハーランド選手とのマッチアップをすごく楽しみにしていた」。この一戦の意味合いを振り返った26歳はこのゴールの衝撃を振り返った。

「自分でもGKとDFラインをケアしていたつもりだったし、ハーランド選手も見えていたという中で、あのクロスは想定外のクロスだった。一森選手も動けなかったというところで、自分たちの想定を上回る質で決められてしまったのは衝撃的だった」(上島)

 想定外だったのは「上げてくるタイミングがワンテンポ早かったのと、もう少し自分寄りのところで来るかなと思ったけど、ほぼゴールに向かっていて、自分では取れない、足が出ない、動かないようなところ」に来たこと。「映像を見てみると素晴らしいクロスと素晴らしい動き出しだった」と相手の精度と連係を称えつつも、「自分がもう一歩、二歩、ゴールに近寄るべきだったかなというのと、(一森)純くんも一歩、二歩、ポジショニングを内側にしてというのをお互い話し合った」と学びにしたようだ。

 とはいえ、こうした世界基準を体感できるのも親善試合の大きな価値。上島は「Jリーグでもそういったシーンはあると思うので、一つでも学びにしないと意味がなくなってしまう。経験できて良かった」と前向きに受け止め、「短い出場時間でも学びがあったので、後半戦に向けて還元したい」と残りのシーズンに向けて意気込みを示した。

(取材・文 竹内達也)
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