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バイエルン相手にデュエル&ミドルシュートで気迫示した川崎F瀬古樹「どんどんチャレンジしようとやっていた」

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川崎フロンターレMF瀬古樹

[7.29 Jリーグワールドチャレンジ 川崎F 0-1 バイエルン 国立]

 アクシデントで巡ってきた出番を活かし、クオリティーの高さを見せつけた。川崎フロンターレMF瀬古樹は前半18分、MF脇坂泰斗の脳震盪を受けてバイエルン戦に途中出場。激しいデュエル、守備から攻撃の切り替え、強烈なミドルシュート、果敢な持ち運びと持ち味を遺憾なく発揮し、ブンデスリーガ王者相手に存在感を見せつけていた。

 スクランブルでの出場にはなったが、「せっかくの相手とできるので、全部チャレンジしようと思って入った」という瀬古。ブンデスリーガ11連覇を誇る相手に対し、メンタル面でも良い姿勢を見せた。

「僕自身はバイエルンと試合をできるなんてなかなかない。去年のパリもそうだけど、ある意味楽しめるいい時間だと思う。なかなか対戦できる相手じゃないので、自分のできることをどんどんチャレンジしようとやっていたことでいいプレーができたんだと思う」(瀬古)

 前半30分には果敢なドリブルから相手を抜き去ったかと思えば、同33分には受けてすぐのスルーパスでFW小林悠にチャンスメイク。後半の立ち上がりには強烈なミドルシュートでGKヤン・ゾマーを強襲し、その後も自陣守備からの縦パスでカウンターのスイッチを入れたり、右サイド深くまで持ち上がったりと、随所にインパクトを残した。

 それでも瀬古は自身のプレーを「相手はプレシーズンなのでなんとも言えないけど、自信になるプレーも何個かあったし、そういうプレーを今後も続けていけたら」と冷静に総括した。

「こっちがかけている思いと向こうがかけている思いは違うので差はあると思うけど、相手のストライド、届く距離に関してはいい体感ができたんじゃないかと思う」と対人では収穫を述べつつも、「でも相手はプレシーズンなので」とキッパリ。「怪我をしないようにとか、少しでもシーズンに向けて身体をよくしていこうという最中だと思うので、その辺の違いがあったと思う」と冷静に分析し、さらなる成長につなげようとしていた。

(取材・文 竹内達也)
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