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横浜FMをも制圧した浦和MF伊藤敦樹「守備の感覚はかなり良かった」タックル成功率9/9の100%

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浦和レッズMF伊藤敦樹

[8.6 J1第22節 浦和 0-0 横浜FM 埼玉]

 浦和レッズ横浜F・マリノスの上位対決は0-0という結果に終わったが、技術、強度、スピード感いずれもハイレベルなせめぎ合いが続いた90分間だった。なかでも出色の存在感を放ったのは浦和のMF伊藤敦樹。今年6月には日本代表デビューも飾った24歳は中盤でことごとくボールを奪い取り、攻撃でも幅広いプレーエリアでボールに関与するなど、昨季王者を相手にしても中盤はほとんど制圧状態だった。

 タックルは9/9の成功率100%。データサイト『オプタ』によると、2015年以降の集計データではJ1史上最多の成功数だという。

 試合後、伊藤は「守備の感覚はかなり良かったし、久しぶりに奪える感覚というか、いい距離感で守備ができたかなというのがある」と総括しつつ、「オーソドックスな4-4-2の守備に戻して、本当にコンパクトだったので自分のところで奪える距離感だった。今日に関しては奪い切ることができたし、狙いを持ってインターセプトもできた。守備の面では手応えのある試合だった」と前向きに振り返った。

 また攻撃では中盤からの縦パス、果敢な持ち上がりでボールを前進させるだけでなく、時にはサイドの裏にも抜け出し、広範なエリアでボールに関わり続けた。またチーム最多のシュート5本も記録。それでも伊藤は「あそこを走れば空くのはスカウティングでわかっていたし、そこに出ていくのが自分の良さ」としつつも、「ただかなりチャンスを作れていた中で得点に結び付けられなかったのはまだまだ課題。得点やアシストという結果を残したい」と満足した様子はなかった。

 中盤のデュエルを一手にこなしつつ、攻撃でクオリティーを出していくのはスタミナ面でも至難の業。ただ、伊藤が目指すのはさらに上の基準だ。「そこのレベルを上げていかないと上のレベルには行けない。カウンターでパスが後ろにずれてしまったり、最後の正確さがなかったシーンもいくつかあった。そういったところを突き詰めていかないといけない」とさらなる成長を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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