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2vs3数的不利の窮地救った浦和DFホイブラーテン「勝つためのゴールだけが足りなかった」

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浦和レッズDFマリウス・ホイブラーテン

[8.6 J1第22節 浦和 0-0 横浜FM 埼玉]

 浦和レッズは後半45分、敵陣での不用意なボールロストから横浜F・マリノスのカウンターを受け、あわや失点という状況を作られた。だが、2対3の数的不利に立ちはだかったのがJリーグ最強のCBコンビ。最後はDFマリウス・ホイブラーテンが2人をケアしながらスライディングでボールを奪い、ピンチから救い出した。

 この場面で横浜FMはFW宮市亮、MFマルコス・ジュニオール、FWアンデルソン・ロペスの3人がゴール前に到達しようとしていた一方、浦和はGKを除けばDFアレクサンダー・ショルツとホイブラーテンのみ。しかし、ボールホルダーの宮市に適度な距離感でショルツが寄せ、ホイブラーテンはマルコスとロペスの間に立つと、最後はロペスへのクロスに素早く寄せて奪い切った。

 試合後、報道陣の囲み取材に応じたホイブラーテンは「ゴールされなかったことがよかった」と冷静に振り返ったが、勝ち点を大きく左右するビッグプレー。またホイブラーテンは開始早々のビッグチャンスにつながる縦パスも配球しており、試合を通じて圧倒的なパフォーマンスを見せていた。

 3日に行われた天皇杯名古屋戦で0-3の大敗を喫し、この日はリバウンドメンタリティーが試された一戦。ホイブラーテンは「正しいキャラクターを名古屋戦の後に見せられたことがよかった。名古屋戦はひどい試合だったので。またファンにもこのようなしっかりしたチームだということを見せられて良かった」と手応えを語る。

 もっとも、優勝を狙うためには「勝つためのゴールだけが足りなかった」(ホイブラーテン)のも事実だ。

「マリノスは素晴らしいチームで、素晴らしい攻撃陣がいる。良い試合ができたと思う。名古屋戦よりもかなり走行距離も長かったし、それが良いゲームができた理由だと思う」と収穫には目を向けつつも、「この流れをしっかりとキープして、要求も多いし、仕事量は大きいけど、全員がそれをやらないといけない。誰かがやらないというのがないように全体でこのようなやり方、規律を保たないといけない」と気を引き締めていた。

(取材・文 竹内達也)
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