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神戸がエース大迫の直接FK弾で首位キープへ!! 川崎Fは今季6人目の退場者響いて敗戦

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FW大迫勇也が決勝ゴール

[8.12 J1第23節 川崎F 0-1 神戸 等々力]

 J1リーグは12日、第23節を各地で行い、ヴィッセル神戸川崎フロンターレを1-0で破った。エースのFW大迫勇也が自身のポストプレーを起点に奪った直接FKから決勝ゴールを挙げ、得点ランキングでも2位以下を突き放す17点目。一方の川崎Fは前半に今季のリーグ戦で6人目となる退場者を出し、後半に奮闘はしたがゴールが足りなかった。

 ホームの川崎Fはアクシデントがあったか、FWレアンドロ・ダミアンとMFジョアン・シミッチがメンバー外。FWマルシーニョとDF高井幸大も先発を外れ、FW山田新、FW瀬川祐輔、MF瀬古樹、DF山村和也が起用された。一方の神戸はDF飯野七聖とMF汰木康也に代わってDF酒井高徳とFWジェアン・パトリッキが先発した。[スタメン&布陣]

 立ち上がりは両チームともにリスクを負わず、互いに拮抗した展開。それでもホームの川崎FはMF瀬川祐輔が起用された左サイドのコンビネーションで何度か良い形を作ると、守備でもDF大南拓磨が元日本代表FW大迫勇也を相手に粘り強く対応し、徐々に主導権を手繰り寄せていく。

 それでも前半34分、神戸が先に決定機を迎えた。川崎FのMF脇坂泰斗のシュートをDF本多勇喜がブロックし、クリアボールを縦に刺すと、これを大迫が大南を制しながらトラップ。うまく収めて左に展開し、FWジェアン・パトリッキが猛スピードで抜け出すと、大南に後ろから倒された。

 そこで西村雄一主審はいったんPKの判定を下し、大南にイエローカードを提示したが、VARが介入。ファウルの位置がペナルティエリア外だったことが確認され、直接FKに変更となった。またその結果、三重罰軽減で警告に留まっていた大南の処分もレッドカードに変更。川崎Fは前半から10人で戦うことを強いられた。

 そこで川崎Fは直後、MF橘田健人を下げてDF高井幸大を送り込み、4-4-1のシステムに変更。それでもこの神戸のFKは大迫がキッカーを務めると、壁の上を狙って右足一閃。ふわりと浮かせたボールをゴール左上隅に突き刺し、プロキャリアを通じても珍しい直接FKでのスーパーゴールで先制点を奪った。

 後半は一転、立ち上がりから数的不利の川崎Fが勢いよく攻めに出る中、神戸にアクシデント。18分、空中戦でジャンプした大迫が右太ももの辺りを押さえて座り込み、汰木との交代を強いられた。その直後には武藤もペナルティエリア内の競り合いで足を痛めたかと思われたが、こちらはすぐにピッチに戻ることができた。

 その後も川崎Fが一人少ないながらも優勢を保ち、後半32分には波状攻撃からDF登里享平が左サイドを駆け上がると、グラウンダーでのクロスボールに脇坂が反応。だが、フリーで放ったシュートは枠を捉えられない。その後も同様の構図で試合は続いたが、川崎Fはフィニッシュの精度を欠いてそのままタイムアップ。神戸が敵地で勝ち点3を奪い、今節での首位キープが濃厚となった。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
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