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横浜FMを首位に導くスーパーミドル! 劇的決勝弾の渡辺皓太が語る、家族とクラブへの愛

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MF渡辺皓太

[8.19 J1第24節 横浜FM 2-1 FC東京 日産ス]

 劇的な決勝ゴール後には、ボールを自身のお腹に入れるという第3子へのゴールパフォーマンスを実施した。横浜F・マリノスに勝ち点3をもたらしたMF渡辺皓太は「今日は特に結果ということを家族から言われていた。まさか本当に見せられると思わず、今日は決めるよと言って、決められて本当によかった」と喜びを噛み締めた。

 今シーズンはここまで全試合で先発を続ける渡辺は、試合前にJ1通算100試合出場のセレモニーを実施。妻と子ども2人、そして妊娠中の3人目という家族勢揃いで写真撮影をしていた。その試合で渡辺がチームを救う活躍を見せた。

 1-1で迎えた後半アディショナルタイム1分過ぎ、渡辺は中盤のパス回しからPA手前でボールを収める。フリーの状態でゴールを見据えて右足を一閃。「あ、出てこないなと思って、その瞬間に迷わず打てた」。地を這う弾道はゴール左隅に突き刺さり、試合を決する決勝ゴールとなった。

 得点直後にはゴール裏に一直線。拳を力強く握りしめてガッツポーズを作り、胸のエンブレムに手を当てた。「やったことなかったんですけど、自然となるんだなと思いました。特に意識せず、やっぱりゴールは気持ちいいなって」。横浜FM加入から5シーズン目。クラブへの愛は年月を経て深まっているという。

「本当にマリノスというチームを好きになっている。このチームのために全力を尽くしたいと思って毎試合やっている。そういった中で、サポーターが喜んでいる姿を見たら、やっぱりもっとがんばらないとって思える。今日やっと結果に結びついて、サポーターの前で見せられたのはよかった」

 ゴールパフォーマンスでは、誕生を待つ第3子へのゴールパフォーマンスを行った。そのボールは記念に持ち帰るという。昨夏に第2子が誕生し、そのシーズンで横浜FMは3年ぶりの優勝を果たした。そのジンクスを信じ、決意を新たにする。「去年(第2子が)生まれて優勝したので、今年3人目が生まれてもう一回優勝したいと思います」。家族とクラブへの愛を深めながら、さらなる活躍を誓った。

(取材・文 石川祐介)
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