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宮市先発復帰の横浜FMが首位浮上! 1-1の激戦は90分経過も…後半ATに渡辺皓太が決勝弾、FC東京との大一番を制す

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勝利した横浜FMが首位浮上

[8.19 J1第24節 横浜FM 2-1 FC東京 日産ス]

 J1リーグは19日に第24節を行った。横浜F・マリノスFC東京の対戦は、横浜FMが2-1で勝利。1-1で迎えた後半アディショナルタイムにMF渡辺皓太が右足ミドルシュートを沈め、劇的な白星を挙げた。

 横浜FMは同勝ち点の首位・ヴィッセル神戸と得失点差で2位に位置する。単独首位に立つためにもまず勝利を目指す。スタメンは出場停止のFWエウベルに代わり、FW宮市亮が2022年7月16日以来、負傷から復帰後は初の先発入りを果たした。4-2-1-3の布陣で、GKは飯倉大樹、4バックは左から永戸、DFエドゥアルド、DF畠中槙之輔、DF松原健。ボランチ2人は渡辺とMF喜田拓也。トップ下はMF西村拓真。前線3枚は左から宮市、FWアンデルソン・ロペス。MFヤン・マテウスとなった。

 FC東京は前節・京都サンガF.C.戦の勝利で連勝達成。ピーター・クラモフスキー監督や負傷から復帰したMF仲川輝人にとっては古巣対戦となる。4-2-1-3の布陣でGKは野澤大志ブランドン、4バックは左からDF長友佑都、DF木村誠二、DF森重真人、DF白井康介。ボランチ2人はMF東慶悟とMF小泉慶。2列目は左からMF俵積田晃太、MF渡邊凌磨、仲川で、1トップはD・オリヴェイラが入った。[両スタメン&布陣]

 序盤からボールを握る横浜FMが前半12分に先制する。中盤に下がったA・ロペスが最前線にロングパス。反応した宮市が敵陣に迫るが、飛び出したGK野澤のセーブに遭う。さらに西村がゴールを狙うが、これも野澤に阻まれる。しかし再三のチャンスが結実。永戸が左足でループシュートを放つ。相手DFのブロックをかわしながらゴールマウスに流し込んだ。

 だが、FC東京も反撃に出る。前半23分、左サイドでパスを受けた俵積田が一気に加速。PA左から左足でクロスを上げると、ニアサイドのD・オリヴェイラが合わせる。一度はミートし損なうが、冷静なトラップから右足で押し込み、1-1となる同点ゴールを挙げた。

 その後は拮抗状態が続き、前半は1-1のまま折り返す。横浜FMはハーフタイムに交代カードを切る。ヤン・マテウスを下げ、MF井上健太が入った。

 横浜FMは後半6分、井上が右サイドで俵積田からボールを奪う。そのまま深い位置まで突破を図り、PA中央に折り返した。A・ロペスが待ち構えるも、木村がGK野澤のブロックに止められる。その後はFC東京、横浜FMと互いにカウンターを仕掛けるが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

 後半19分に両チームが交代枠を使う。横浜FMは宮市と負傷した畠中に代え、FW水沼宏太とDF上島拓巳が出場する。水沼が右サイドに入り、井上が左サイドに移動した。FC東京は東、D・オリヴェイラ、俵積田が下がり、今夏加入から初出場のMF原川力、FWジャジャ・シルバ、FWアダイウトンを投入した。アダイウトンが1トップ、J・シルバは左サイドに入った。

 さらに、横浜FMは後半28分にA・ロペスを下げる。新加入のMFナム・テヒがピッチに入り、Jリーグデビューとなった。西村が最前線に移動し、ナム・テヒはトップ下気味にプレーをした。FC東京は同35分に仲川が下がり、MF塚川孝輝を入れた。横浜FMはその直後、永戸に代えて骨折から復帰したDF角田涼太朗が約3か月半ぶりにピッチに入った。

 終盤に入り、互いに決定機を連発する。すると後半アディショナルタイムに決着。横浜FMは渡辺がPA手前でパスを収めると、右足を一閃する。低い弾道はゴール左隅に決まり、勝ち越しゴールとなった。

 試合前にはJ1通算100試合のセレモニーを行った渡辺の殊勲弾で、横浜FMが2-1の勝利。他会場の首位・神戸が柏レイソルと引き分けたため、横浜FMが勝ち点2差で首位に浮上した。

(取材・文 石川祐介)
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