beacon

激闘ドラマの主役は大怪我を乗り越えた広島FW満田誠!! 90+7分決勝弾含む1G2Aで川崎Fを撃破

このエントリーをはてなブックマークに追加

FW満田誠

[8.19 J1第24節 広島 3-2 川崎F Eスタ]

 J1リーグは19日、第24節を各地で行い、サンフレッチェ広島川崎フロンターレに3-2で勝利した。2-2の時間帯が続いていた中、後半アディショナルタイム7分にFW満田誠が決勝ゴール。右膝前十字靭帯損傷による長期離脱を乗り越え、復帰2戦目を迎えた背番号11が最後の最後にドラマの主役となった。

 試合は前半15分に動いた。広島はMF満田誠が右CKを低い弾道で蹴り込むと、ニアの味方にはわずかに合わなかったが、うまく相手のスペースを突いて後ろから走り込んだFWピエロス・ソティリウが反応。低い位置のボールに見事にボレーで合わせ、力強く突き刺して先制に成功した。

 一方の川崎Fも前半24分、MFジョアン・シミッチの思い切った縦パスに反応したFW瀬川祐輔が左サイドを抜け出すと、意表を突いたアウトサイドキックでのクロスを配球。これに反応した脇坂がワンタッチで押し込み、同点に追いついた。広島は同28分、アクシデントによるものか、DF塩谷司に代わってMF東俊希が投入された。

 それでも広島は前半33分、大きくサイドを使った攻撃から押し込んでいくと、ソティリウからの落としを受けたMF川村拓夢が左足ミドルシュートで左ポストを叩く。川崎Fは同41分、シミッチの鋭い縦パスを受けた脇坂が左足で強烈なシュート。だが、こちらもGK大迫敬介のファインセーブに阻まれた。

 後半も激しい攻防が続いた。まずは広島は後半15分、左サイドの高い位置でプレッシャーをかけ、MF瀬古樹のパスミスを誘うと、満田が素早い縦パスでカウンター攻撃を開始。マルコスが鋭いターンからドリブルで運び、右足を振り抜くと、綺麗にコントロールされたシュートがゴール右隅に突き刺さった。

 マルコスは今夏、横浜FMから広島に加入。この日、後半開始から投入され、新天地デビューを迎えたばかりだったが、さっそく結果を出した。またマルコスはかめはめ波のゴールパフォーマンスでお馴染み。この日は広島の選手全員が集まってかめはめ波を撃つというド派手なセレブレーションとなった。

 それでも川崎Fも譲らなかった。後半25分、投入されたばかりのMF橘田健人の持ち上がりで局面を打開し、右サイドに展開すると、瀬川のクロスは不発に終わったが、こぼれ球を拾った脇坂が二次攻撃を開始。意表を突いたヒールパスに飛び込んだDF山根視来が最後は冷静にフェイントをかけたシュートで右隅を射抜いた。

 その後も両チームとも攻める姿勢を貫いたが、互いの守備陣の好守もあって得点が遠い時間が続く。それでも後半アディショナルタイム7分、広島はMF越道草太のパスからマルコスが巧みな浮き球スルーパスを送り込むと、これに反応したのは満田。疲れもある中で冷静にシュートを決め切り、土壇場で勝ち越した。試合はそのままタイムアップ。エースの1ゴール2アシストの大活躍により、広島が勝ち切った。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP