beacon

昨季まで横浜FMに所属…古巣で先発復帰となったFC東京MF仲川輝人「すばらしい雰囲気だった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF仲川輝人

[8.19 J1第24節 横浜FM 2-1 FC東京 日産ス]

 昨シーズンまでホームだったスタジアムに帰ってきた。今シーズンに横浜F・マリノスからFC東京に移籍したMF仲川輝人は負傷から復帰後初の先発入り。ひさびさの日産スタジアムに「本当にすばらしいスタジアム。すばらしい雰囲気の中で試合を行えたことは、うれしかったという気持ちが一番」と率直な思いを語った。

 2019シーズン、22シーズンと2度の優勝を経験した仲川は、今シーズンからFC東京に加入した。6月の負傷から前節に途中出場で復帰。今節は先発メンバー入りを果たし、古巣・日産スタジアムでのプレーを実現させた。試合開始直前には、同サイドにいたかつての戦友・MF宮市亮と笑顔で交流も。持ち味のスピードで駆け抜けたが、後半アディショナルタイムの失点で接戦をモノにすることはできなかった。

 仲川が課題に挙げたのはフィニッシュの精度。攻撃面では「やりたいことは表現できていた」と語るも「最後のフィニッシュで仕留められるかどうか」と口にする。終盤にはMFアダイウトンとMF渡邊凌磨が絶好機を決め切れず、2度ともにクロスバーを叩いた。ピーター・クラモフスキー監督も試合後の会見で「残念な部分は、決められそうなチャンスもあったが、2回ほどポストに当たったところ。逆に終盤に得点を奪われた」と言及していた通り、フィニッシュ精度の差が王者との勝敗を分けた形となった。

 シーズン途中からクラモフスキー監督体制となり、2敗目を喫した。指揮官が大事にする“ファミリー感”について、仲川は「高まっている」と強調。その上で「試合中にもっと犠牲になるプレー、味方を助けるプレーというのを、もっとチームとしてやっていかないと、ああいった失点を最後に食らう。最後のところでもっと一丸となってやっていきたい」。敵地となった古巣で味わった敗戦を、次の勝利に生かす構えだ。

(取材・文 石川祐介)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ

TOP