beacon

中指を立てて一発退場…京都DF、1週間のチーム練習参加禁止や心をコントロールするための特別研修を数か月受講へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

京都が声明を発表

 京都サンガF.C.は5日、クラブ公式サイトで「Jリーグ規律委員会からの通告について」と題し、DFアピアタウィア久に関する声明を発表した。

 アピアタウィアは9月30日に開催されたJ1第29節・サガン鳥栖戦で相手チームのベンチに向かって中指を立てるジェスチャーを行い、VARを経て一発退場。Jリーグは今月2日、「(公財)日本サッカー協会 競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果、同選手の相手チームベンチに向かって中指を立てるしぐさをした行為は、『他の競技者、その他の競技に立ち会っている人々に対する侮辱』に相当すると判断、1試合の出場停止処分とする。また同選手は2023明治安田生命J1リーグ第25節においても退場を命じられており、今回が繰り返しにあたるため、同基準に基づき、2試合の出場停止と罰金(20万円)とする」と発表した。

 クラブは今回の声明で「この事は決して許される行為ではなく、サガン鳥栖の皆様を始め、Jリーグ関係者、あらゆるステークホルダーの皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを改めて心より深くお詫び申し上げます」と謝罪している。

 その上で「今般、アピアタウィア久選手が行った行為に対し、クラブとしては厳重注意と1週間のチーム合同練習への参加を禁止し、改めて同選手が自身の心の内面と向き合うように指導いたしました。同選手は当行為について深く反省しており、自分自身の心のあり方に向き合い、ご迷惑をおかけした皆様に対し、その反省の気持ちを態度と行動で示して行きたいとの強い思いをもっております」とし、今後の具体的な取り組みを伝えた。

「今回の事象および今後についてクラブと本人が話し合いをする中で、自らの心をコントロールするための専門的な特別研修を数カ月かけて受講するとともに、地域貢献活動にも積極的に参加することで応援いただいている皆様への感謝の気持ちを表してまいりたいという意向を持っております。そして、これらの取り組みを通して、選手本人が、自身の心の内面と向き合い、人として心の成長の大切さに気付いた上で、今後、立派な人間として、また、より優れた選手として成長して行けるように、クラブと致しましても責任を持って指導を続け、選手本人に寄り添って参りたいと考えております」

 クラブは「私たちはJリーグクラブとして、試合や地域活動を通じて社会がより活性化する。また、懸命に戦う選手の姿を見て、子どもたちを始め多くの方々に夢や感動を与えることが大きな使命であると認識していますが、その前提として相手選手、審判、仲間、ファンサポーター、スポンサーを始めとするあらゆるステークホルダーの皆様に対する感謝とリスペクトの精神が何よりも大切であり、こうしたことがクラブの存在意義の根幹であると考えております。今般の事象は、決して一選手のことと捉えるのではなく、クラブの全選手・全スタッフに課せられた問題として、真摯に受け止め、改めてフェアプレーの重要性やリスペクトの精神を再確認し、今後、全選手、全クラブスタッフが一体となり、襟を正して取り組んで参りたいと考えております」と表明。「何卒、京都サンガF.C.に対する引き続きのご理解とご指導、ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます」と呼びかけた。


★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

TOP