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「唯人君以上に活躍しなければいけない」。清水内定の市立船橋FW郡司璃来はクラブ、サポーター、先輩の期待に応える

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名門・市立船橋高のスーパーエース、U-18日本代表FW郡司璃来清水エスパルス

 名門のスーパーエースが、進路を決めた。12日、清水エスパルス市立船橋高(千葉)FW郡司璃来(3年)の2024シーズン新加入が内定したことを発表。名門、市立船橋で1年時から活躍し、U-18日本代表にも選出されているFWが先輩のように静岡から飛躍を目指す。

 郡司は非常に柔らかいボールタッチと抜群のスピード、強さを兼備。得意のドリブルや抜け出しからゴールを量産する。今季のプレミアリーグEASTでは13試合に出場し、9得点。1年時にはプレミアリーグ残留を懸けた最終節(対柏U-18)でハットトリックを達成し、今年のインターハイ千葉県予選では宿敵・流通経済大柏高戦との決勝戦を含めて4戦連発と抜群の勝負強さでチームを救ってきた。

 早くから注目されてきた郡司は今年、Jリーグの3クラブに練習参加。「一番やりやすい環境がエスパで、選手もみんな喋りかけてくれますし、サッカーがやりやすい環境が自分の中ではエスパだなと思ったので、エスパで頑張って行こうと思いました」と決断した理由について説明する。

 厳しい環境の中で成長する意気込みだ。練習参加時にはボールを引き出すなど受ける回数、ボールに触れる回数は多かったというが、「自分のチームでできるドリブルや一人で全員剥がしに行くプレーとかはできなかった。厳しい環境の中でそれができなきゃ試合に出られないと思う」。市立船橋では警戒される中でも圧倒的な動き。それをプロの世界でも表現しなければいけないと考えている。

 やれる、という自信はある。「その気持ちがなければ絶対に試合に出られないと思う」と郡司。継続性、安定感など課題があることも確かだが、「自分の武器であるドリブルだったり、裏抜けだったり、自分のストロングポイントのところを見せられるように。まだ(試合中に)サボってばっかのところもあるんですけれども、そういうところをなくして、もっと自分がボールに関わってチャンス作ったり、自分が決め切ったりするところを見てもらえるように頑張りたいです」と力を込めた。

 清水には8月に練習参加。ちょうどU-22日本代表MF鈴木唯人がブレンビー(デンマーク)へ移籍する直前、清水での活動最終日だったという。市立船橋の先輩でもあるMFと「一緒にご飯行かせてもらって、『エスパに来い』と言われたので」。まだその時点では清水入りを決断していなかったというが、世界へ挑戦する先輩に続く形で清水入り。この言葉も後押しになったかもしれない。

「よくコメント欄とかで“鈴木唯人2世”とか言われるところはあるんですけれども、そう言われている中で唯人君以上に活躍しなければいけないというところはあるんで、1試合でも早く試合に絡めるように頑張っていきたいです」。ピッチ上でサッカーへの情熱、ゴールへの執着心を感じさせるストライカーは、今後もしっかりと努力。そして、先輩やチーム、サポーターの期待に応える。

(取材・文 吉田太郎)
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Text by 吉田太郎

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