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残留に向けて柏が貴重な先制点も…10人の川崎Fが追いつき”天皇杯決勝前哨戦”はドロー決着

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チケットは完売、満員となった柏vs川崎F

[10.29 J1第31節 柏 1-1 川崎F 三協F柏]

 29日、J1第31節が各地で行われ、三協フロンテア柏スタジアムでは柏レイソル川崎フロンターレが対戦。MF山田雄士のゴールで柏が先制するも、MF橘田健人のゴールで川崎Fが追いつき、1-1の引き分けに終わった。

 勝ち点29で16位の柏。0-2で敗れた前節・浦和戦の先発から、3選手を入れ替え。浦和から期限付き移籍中のため契約上出場不可となっていたDF犬飼智也、累積による出場停止だったFWマテウス・サヴィオ、U-22日本代表の遠征から帰国直後だったFW細谷真大が、スタメンに復帰した。

 敵地でのACL・パトゥム・ユナイテッド(タイ)戦から中4日、勝ち点42位で9位の川崎Fは、古巣戦となるDF大南拓磨が累積警告よる出場停止に。パトゥム・U戦のスタメンからは3選手を変更し、FWバフェティンビ・ゴミス、MF瀬古樹が先発入り。DFジェジエウは、第3節以来の復帰となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 12月9日の天皇杯決勝と同カードとなった一戦は、前売りでチケットは完売。キックオフ前から両チームのサポーターのアツいコールが響く中、最初のチャンスは柏に訪れる。8分、中盤でボールを奪った柏はカウンターに出ると、山田雄が右サイドからペナルティエリア中央の細谷へ。ゴールに背を向けながらボールをおさめた細谷は反転して左足で狙うも、シュートはGKチョン・ソンリョンの正面だった。

 川崎Fは前半18分、MF脇坂泰斗の左サイドでのFKから、ファーサイドのDF山村和也が頭で合わせたが、ボールには力がなく、GK松本健太の両手におさまった。

 27分には、サヴィオのスルーパスに抜け出したDFジエゴのクロスを、細谷が右足で合わせてゴールネットを揺らしたが、サヴィオからジエゴのパスがオフサイドの判定となり、ゴールとはならなかった。さらに30分、右サイドからFW山田康太がペナルティエリアに進入し、混戦から最後は細谷がシュートまで至ったが、ボールはゴールポストに当たってゴールとはならず。

 それでも前半40分、MF高嶺朋樹が中盤でパスカットすると、サヴィオは右サイドのスペースへ。山田雄はドリブルで持ち上がると、右足で流し込んで柏が先制に成功した。

 対する川崎Fも、失点から2分後には、DF山根視来のパスからゴミスがゴールネットを揺らしたが、山根のパスがオフサイドと判定されて同点弾とはならなかった。

 ハーフタイムに瀬古に代えてFW遠野大弥を投入した川崎F。後半5分には、FWマルシーニョのパスを中央で受けたゴミスがDFに囲まれながらもシュートまで持ち込むも、GK松本の好セーブに阻まれてしまう。

 攻勢をかける川崎Fだったが、遠野が細谷へのファウルでレッドカードとなり、出場から9分での退場となってしまった。

 柏は数的優位の状況になるも、ミスからボールを失う場面が続き、追加点には至らない。

 10人となった川崎Fは、マルシーニョを下げてMFジョアン・シミッチ、FW家長昭博とDF登里享平を下げてFW宮代大聖とMF瀬川祐輔をピッチに送り込み、4-3-2で対抗する。すると24分、脇坂が右サイドの山根に展開すると、山根のクロスに橘田が飛び込んでダイレクトで合わせる。1人少ない川崎Fが試合をふりだしに戻した。

 互いに交代のカードを切りながら、試合は終盤戦へ。柏は細谷がシュートチャンスを迎えるも、ものすることができず。川崎Fはカウンターをうかがうも、CKからシミッチが放ったシュートはわくをとらえられない。6分におよぶアディショナルタイムでもスコアは動かず、試合は1-1のまま終了、互いに勝ち点1を分け合った。

(取材・文 奥山典幸)
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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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