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キャリアハイを更新し続ける鳥栖FW長沼洋一、シーズン2桁得点を達成

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対柏では2試合連続となるゴールを挙げた鳥栖FW長沼洋一

[11.25 J1第33節 柏 2-2 鳥栖 三協F柏]

 開始4分に幸先よく先制するも、前半のうちに柏レイソルに逆転を許していたサガン鳥栖。後半に入っても柏がチャンスを構築していった中で、後半最初のシュートを得点に結びつける。

 後半22分、左SHとして5分前に投入されたばかりのFW横山歩夢が右足でクロスを入れると、ゴール前に飛び込んだのは右SHのFW長沼洋一だった。体を投げ出しながら叩き込んだヘディングシュートがゴール右に決まった。

「歩夢がうまくカットインしてきて、大体この辺に上がるだろうなって感覚で入ったらいいボールがきたので、うまく合わせられてよかったです」

 ワンチャンスをものにした長沼は、シーズンの得点を2桁の「10」にのせた。「素晴らしいですね。サガン鳥栖というクラブの最近を見ると、2桁得点とった選手はいつ以来か」と川井健太監督も讃える。2020年のFW林大地、2021年のFW山下敬大、そして今シーズンのFW小野裕二と、2桁得点の壁に阻まれていた鳥栖。2018年にFW金崎夢生が10得点を挙げているが、シーズン途中の移籍のため鳥栖では3得点のみ。シーズンを通して最後に2桁得点の選手が生まれたのは、2018年のFW豊田陽平(13得点)まで遡る。

 昨夏に広島から完全移籍で鳥栖に加入すると、以降は出場停止の2試合を除く全試合に出場している。「彼はいろいろなポジションをやる中で、(柏戦の)最後はSBにしましたけど、数字を残すというところは評価できる」と指揮官からの信頼も厚い。広島時代はJ1では18試合出場無得点だったが、鳥栖に移籍後は44試合出場11得点と大きな活躍を見せている。

 長沼の同点弾で敵地から勝ち点1を持ち帰った鳥栖だが、現在4試合勝利から遠ざかっている。「最終戦、絶対勝って笑顔にしたいです」とサポーターへ必勝を誓う長沼。ホームで迎える第34節は、川崎Fと対戦する。

(取材・文 奥山典幸)
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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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