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「一番下から這い上がっていくだけ」川崎F新加入の高卒ストライカー神田奏真はプロ初年度も虎視眈々

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FW神田奏真

 期待の高卒ストライカーがやってきた。川崎フロンターレに加入したFW神田奏真(←静岡学園高)は20日の新体制発表会で物怖じせずに立ち振る舞った。「楽しかったですね。こうやってサポーターの皆さんと触れ合うことはあまりない。こういうことができてよかった」と笑顔を見せた。

 年末年始の選手権では、喜びと悔しさにあふれた。18歳の誕生日だった昨年12月29日、選手権1回戦・明徳義塾高戦では自ら2ゴールを挙げる活躍。しかし続く2回戦・広島国際学院高戦で神田は得点できず、PK戦の末に敗れた。「同じことにならないように練習していきたい」と力を込める。

 新体制発表会のトークイベントで向島建スカウトは、神田のポテンシャルを推した。「どんな形でも得点が取れる。特にクロスからのヘディングシュートは抜群。ボールを引き込むのが得意で、身体能力もある。(大久保)嘉人や(小林)悠が得点王になったが、そういう選手になり得る」。新体制発表会後の囲み取材で、神田は小林への憧れを口にする。

「悠さんは動き出しの部分もそうですし、たぶん身長や体重も一緒くらい。それで得点王になっているので自分もああいう風になれたら。点を取るために常に意識していることとか、動き出しの部分も、そういうところを吸収していきたい」

 キャンプで川崎Fの練習に本格的に加わった感想は「高校時代とは全然強度も違う。パススピードを求めるところの質が先輩方はしっかりできている。自分はできていないところがあるので、一人で(練習を)やらないといけない」と語る。新加入FWエリソンやFWバフェティンビ・ゴミスのプレーも参考。「動き出しは吸収できるものはある。そこは吸収していきたい」と常にアンテナを張っているようだ。

 静岡学園高の同期、GK中村圭佑(→東京V)はトレーニングパートナーとして日本代表とともにカタールにいる。高1から寮で同部屋だった神田はライバル心を燃やす。「自分も選ばれるくらいにならないといけない」。まずはクラブでの定位置獲得へ。「自分は一番下から這い上がっていくだけ。どんどんチャレンジして、少しでもピッチに立てるようにがんばっていきたい」とやる気をみなぎらせている。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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