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拓殖大から1年前倒しで柏に加入…パリ五輪狙う関根大輝が日立台デビュー「まずはレイソルの勝利に貢献したい」

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大学卒業を待たずに柏に加入したDF関根大輝

[2.18 ちばぎんカップ 柏 1-2 千葉 三協F柏]

 2025シーズンから柏レイソルへ加入することが発表されていた拓殖大3年生のDF関根大輝は、1年前倒しして今シーズンからプロへの道へ進んだ。

 DF片山瑛一、DF土屋巧、DF川口尚紀と、昨シーズンは右SBを固定できなかった柏において、今シーズン最初の試合であるちばぎんカップで右SBの先発の座を射止めたのは、ルーキーの関根だった。

 特別指定選手だった昨年、5月24日のルヴァンカップ・鹿島戦(●0-1)にフル出場し、Jデビューを飾っていた関根だが、ホーム・日立台でのプレーは、このちばぎんカップが初。「何試合か日立台で試合を見させてもらって、早くプレーしたいって思わせてくれるサポーターの後押しがあったので、今日はそういう中でプレーできて良かったです」と日立台デビューを喜んだ。

 とはいえ、自身のプレーに納得しているわけではない。「前半はタイミングよく(マテウス・)サヴィオからの展開のボールだったりが2〜3回あったので、アグレッシブなプレーは出せたと思う」と攻撃面で持ち味を発揮した場面もあった反面、「前半のうちに1点決められて後半点を取りに行くってなったときに、急いでポジションを前に取りすぎた。2失点目もそうだったので、そういうところを考えてプレーできたらよかったと思います」と、自身の背後のスペースを突かれて2失点目を許すなど、課題を残した日立台デビュー戦だった。

 関根が1年早くプロへの道に進んだ理由のひとつは、今夏にパリ五輪を控えているからだ。「今年はパリ五輪があるので、そこを目指す上でも、Jリーグの高いレベルでコンスタントにプレーできたらより近づくと思います」。奇しくも千葉のGKは、U-22日本代表として2023年のアジア大会を戦い「とてもお世話になった」藤田和輝が務めていた。「試合前に(両チームの)みんなで写真を撮ったときに『がんばろう」と話しました」と笑みをこぼした。

 千葉の先制点を奪ったFW小森飛絢は、関根が拓殖大2年、小森が新潟医療福祉大4年のときに、U-23日本代表としてアウェーでU-23カンボジア代表と対戦、ともに先発で出場していた。「飛絢くんにかわいがってもらったので、こういうプロの舞台で一緒にプレーできたのはすごい嬉しいですし、今日は飛絢くんにやられたのですごい悔しい気持ちもあります。次にやったときは自分がやり返せるように」と身近な存在の活躍に、刺激を受ける。

 ポテンシャルは十分の187cmの大型SBは、「まずはレイソルの勝利に貢献して、チームの目標だったり、タイトルっていうところを取れるようにがんばっていきたいと思います」と、まずは柏での定位置確保を見据えた。

(取材・文 奥山典幸)

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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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