[3.3 J2第2節 いわき1-1岡山 ハワスタ]

　古巣戦はいきなり開幕2節目でやってきた。開幕戦に続く先発出場を果たしたファジアーノ岡山のMF岩渕弘人は、前半アディショナルタイムにCKを蹴ってDF田上大地のゴールのアシストを記録した。

　しかしドローという結果、自身にも得点のチャンスがあったことで、「自分が決めていればいい試合が出来たと思う。アシストではなく点を決めたかった。勝ちたかった」と肩を落とした。

　岩渕は仙台大から2020年に当時JFLを戦っていたいわきFCに入団。JFL、J3、J2と一歩ずつ階段を上ったチームで中心選手として活躍した。今季より岡山に完全移籍したが、「特別なクラブ」への感情は持ちながら、この日のゲームを迎えていた。

　ただ後半19分に退場者を出したアウェーゲーム。終了間際の失点は残念だったが、勝ち点1を前向きに考えたいとも話す。岩渕も「退場が痛かったけど、それ以外は問題はなかった。監督も言っていたけど、勝ち点1を取れたことはポジティブ。ネガティブになっていないです」と気丈に話してバスに乗り込んだ。

(取材・文　児玉幸洋)

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