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名古屋に今季初勝利をもたらす1G1Aの活躍も…前を向くDFハ・チャンレ「ステップアップしていかなければ」

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アウェーゴール裏を赤く染めたサポーターに挨拶する名古屋DFハ・チャンレ

[3.16 J1第4節 柏 0-2 名古屋 三協F柏]

 開幕から無得点で3連敗。苦境に立たされた名古屋グランパスは、敵地での柏レイソル戦で今季初得点を含む2ゴールをあげると、守っても今季初の無失点で待望の勝ち点3をつかんだ。1ゴール1アシストの活躍を見せたのが、新加入のDFハ・チャンレだった。

 先制点となった前半18分の場面では、FKでキッカーを務めたMF森島司のクロスにハ・チャンレが競り勝って柏最終ラインとGKの間にヘディングで落とす。柏守備陣の背後に走り込んでいたFW永井謙佑が、ゴールに流し入れた。「デザインしたパターンが出たと思うし、謙佑くんが粘り強く決めてくれた」と初アシストをよろこんだ。

「練習していた」形でハ・チャンレが名古屋での初ゴールを奪ったのも、セットプレーだった。後半17分、MF山中亮輔の左CKでニアサイドの永井が頭で軌道を変えると、DF三國ケネディエブスがヘディングで狙う。これは柏DFに当たってしまったが、こぼれ球をハ・チャンレが右足で決めてゴールネットを揺らし、「ニアに入ってくれた選手が自分のところまでボールを運んでくれた」とチームメイトに感謝した。

 今季、浦項スティーラーズ(韓国)より完全移籍で加入した29歳のCBは、第2節・町田戦に先発して移籍後初出場を果たすと、以降はこの柏戦まで3試合連続でスタメンに名を連ねている。得点の場面だけでなく、守備の面でも光った。3バックの中央に構えるハ・チャンレを中心に柏の攻撃を跳ね返し、指揮官も名指しで警戒していた相手のエースストライカー・FW細谷真大はシュートゼロで後半29分にピッチを退いた。

「得点もして、アシストもして、もちろんうれしいんですけど、まだまだ僕らはステップアップしていかなければいけない」とハ・チャンレは次戦以降を見据える。長谷川健太監督も「つぎの1勝が大事になる」と兜の緒を締めた。

(取材・文 奥山典幸)

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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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