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松木玖生がパリ五輪予選へ“置き土産”の貫禄2アシスト! FC東京が“国立連戦”で今季初連勝、鹿島は初の連敗

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FW仲川輝人が決勝ゴール

[4.7 J1第7節 FC東京 2-0 鹿島 国立]

 J1リーグ戦は7日、第7節を各地で行い、FC東京鹿島アントラーズを2-0で破った。この一戦限りでパリ五輪予選に臨むU-23日本代表に合流するMF松木玖生が“置き土産”の2アシスト。52772人が集まった国立競技場で前節・浦和戦(◯2-1)に続く勝利で今季初の連勝を達成し、暫定6位に浮上した。一方の鹿島は前節・福岡戦(●0-1)に続く黒星。今季初の連敗となった。

 FC東京は水曜夜に49005人が詰めかけた前節から中3日での国立連戦。今季4ゴールのU-23日本代表MF荒木遼太郎は鹿島から期限付き移籍中のため契約の都合で出場できず、FW仲川輝人が前線中央で先発した。また前節負傷のDF中村帆高に代わってDF白井康介も今季初先発を果たした。対する鹿島はMF樋口雄太とMF仲間隼斗が4試合ぶりに先発。樋口がトップ下に入り、FWチャヴリッチは右サイドハーフでの出場となった。[スタメン&布陣]

 最初に決定機を作ったのはアウェーの鹿島だった。前半6分、右に開いたDF濃野公人を起点にニアゾーンを崩し、樋口がヒールパスで後ろに戻すと、後方から飛び込んだMF佐野海舟が右足一閃。だが、このシュートはDFエンリケ・トレヴィザンにブロックされ、ゴールには飛ばなかった。

 一方のFC東京も徐々に勢いを強め、左サイドのDFバングーナガンデ佳史扶とMF俵積田晃太を軸に攻撃を展開。前半25分には鋭いカウンターから俵積田がドリブルで相手を振り切り、カットインから強烈なミドルシュートを放ったが、GK早川友基の正面に飛んだ。その後は再び鹿島が優勢に回り、押し込む時間帯を作ったが、0-0でハーフタイムを迎えた。

 そうして迎えた後半10分、先に試合を動かしたのはFC東京だった。俵積田のロングドリブルで敵陣に侵入した直後、エンリケからのパスを受けたバングーナガンデがダイレクトで斜めに送り、これに松木が反応。松木は振り向きざまにアーリークロスを入れると、ゴール前に飛び込んだ仲川にピタリと合わせ、ヘディングシュートがふわりとゴールマウスに入った。

 松木の完璧なクロスに対し、仲川も完璧なヘディングシュート。昨季から連係の良さを感じさせていた2人のホットラインで均衡を破った。なお、仲川はこれが今季初ゴールでJ1通算40点目。国立の大観衆を前に節目のゴールを決めた。

 ビハインドとなった鹿島は後半16分、仲間に代わってMF藤井智也を入れると、同18分にはFC東京が俵積田に代わってMF遠藤渓太を投入。互いにウインガーにテコ入れを加えた。すると鹿島は同20分、藤井の強烈なカットインシュートがGK野澤大志ブランドンの正面。対するFC東京は同22分、遠藤のクロスに仲川が合わせたが、今度はクロスバーに阻まれた。

 鹿島は後半35分、MF知念慶、樋口、チャヴリッチに代わってMFミロサヴリェヴィッチ、MF土居聖真、MF松村優太を投入。セルビアのFKボイボディナから加入のミロサヴリェヴィッチはこれがJリーグデビュー戦となった。

 FC東京は後半38分、鋭い速攻から松木がドリブルで持ち運び、スルーパスに途中出場のFWジャジャ・シルバが抜け出すも、1対1のシュートは左枠外。追加点の絶好機を逃した。

 それでもその後も19歳で2戦連続先発中のDF土肥幹太ら守備陣が踏ん張り、鹿島の攻撃をシャットアウト。最後は後半アディショナルタイム7分、カウンターから松木が前線でタメを作ると、ラストパスからMF原川力の左足弾丸シュートで2-0とした。松木はパリ五輪予選のAFC U-23アジア杯合流前に2アシストの大活躍。日の丸を背負う20歳が国立連戦での連勝に導いた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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