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[FA杯]宮市が初先発でイングランド初ゴール!!ボルトンは8強入り

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 宮市がイングランド初ゴール!! FA杯5回戦が18日に行われ、FW宮市亮の所属するボルトンはアウェーでミルウォール(2部)と対戦し、2-0で快勝した。左MFで移籍後初先発を飾った宮市は前半4分に先制点。アーセナル時代を含め、イングランドでの公式戦初ゴールが決勝点となり、チームの準々決勝進出に貢献した。FA杯での日本人選手の得点は、04年2月4日のエバートン戦でのMF稲本潤一(当時フルハム)以来、史上2人目となった。

 一瞬で切り裂いた。試合開始わずか4分、ハーフウェーライン付近のFKからDFリケッツが素早いリスタート。前線へのロングフィードに反応した宮市が左サイドから抜群のスピードでDFの背後を取る。ワントラップで中に切れ込み、PA内に進入。前に出てきたGKの動きを冷静に見極め、右足で狙い澄ましたシュートを放つと、ボールは鮮やかな弧を描いてゴール右上に吸い込まれた。

 両手を広げてガッツポーズを見せる宮市に次々とチームメイトが駆け寄る。11日のプレミアリーグ・ウィガン戦に後半開始から出場し、移籍後初出場。後半41分に迎えた決定機はGKの好セーブに阻まれたが、「次は点を取れると思う」と確かな手応えをつかんでいた。

 イングランドでの公式戦初先発のチャンスで、その言葉を実証する初ゴール。その後も左サイドからスピードでミルウォール守備陣をかき回し、前半18分には中に切れ込み、右足でミドルシュートを放つなど積極的にゴールを狙った。

 徐々にホームのミルウォールが反撃を強め、劣勢を強いられるボルトン。宮市がボールに触る機会も減少していったが、前半を無失点でしのぎ、1-0で折り返す。すると後半14分、高い位置でインターセプトしたMFトゥンジャイのパスを受けたFWヌゴグが左足ミドルをゴール右隅にねじ込み、貴重な追加点を奪った。

 時間が経過するごとに雨足が強まり、ぬかるんだピッチコンディションの中、宮市は後半21分、鋭いフェイントから仕掛けたところでDFダンに倒され、FKを獲得。ダンにはイエローカードが示された。後半もボールに触る回数は多くなかったが、少ないボールタッチの機会には確かなテクニックを見せ、堂々たるプレーを見せた。宮市は後半33分に交代。チームはそのまま2-0で逃げ切り、準々決勝進出を決めた。

 プレミアリーグは2連敗中で降格圏の19位に低迷しているボルトンだが、これが公式戦4試合ぶりの白星。FA杯8強入りを果たすとともにリーグ戦にも弾みを付ける1勝となった。


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