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C大阪がケンペス弾でダービー制す!!指揮官の進退問題浮上のG大阪は18年ぶりの開幕連敗…

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[3.17 J1第2節 C大阪2-1G大阪 長居]

 大阪ダービーはセレッソ大阪が制す!!C大阪はホームでガンバ大阪と対戦。一度は追いつかれたものの、終了間際のロスタイム4分にFWケンペスが決勝点を叩き込み、2-1で勝利した。開幕戦では鳥栖とドローだったため、2012シーズン初白星を手に入れた。一方のG大阪は94年シーズン以来、18年ぶりとなる開幕連敗を喫した。すでに公式戦3連敗となり、セホーン監督の進退問題も浮上するなど、新シーズンは苦しい幕明けとなっている。
 
 C大阪は開幕戦の鳥栖戦(0-0)と先発は変わらず。ロンドン五輪出場権を獲得したU-23日本代表メンバーのMF扇原貴宏、MF山口螢、MF清武弘嗣は3人ともに先発出場を果たした。一方、公式戦2連敗中のG大阪は、新加入のFWイ・スンヨルを初の先発起用。FWラフィーニャとイが2トップを組み、MFパウリーニョは左サイドへ回った。

 前半19分、早くもC大阪が先制点を奪う。MFキム・ボギョンからのパスを受けたMFブランキーニョがPA右でDF藤春廣輝をかわして、冷静に右足シュート。新加入のブランキーニョの移籍後初ゴールでC大阪が先制に成功した。その後もキムが起点となり、C大阪が攻め込む。直後の20分には清武からの横パスを受けたキムが右サイドからミドルシュート。わずかにポスト左へ外れた。

 しかし、セットプレーからG大阪が1点を返す。前半27分、ゴールまで約25mの距離がある位置からのFK。パウリーニョが思い切りよく蹴りこんだボールはゴールネット右へ突き刺さった。助っ人MFの一撃で試合は振り出しに戻る。前半を1-1で折り返した。

 後半に入り、試合はこう着状態となる。G大阪は右サイドを駆け上がったMF二川孝広がマイナスの折り返し。走り込んだMF倉田秋がシュートを打とうとするも、DFに阻まれた。その後はMF遠藤保仁がスルーパス一本で流れを打開。前線へ絶妙なパスを送ったが、ラフィーニャのシュートは得点にはつながらなかった。

 対するC大阪は絶好調のキムが果敢に攻める。自ら遠目の位置からでも積極的にミドルシュートを狙っていった。1-1のまま試合は終わるかと思われたが、終了間際のロスタイム4分に劇的なゴールが生まれる。右サイド高い位置でボールキープしたキムが後方のDF酒本憲幸へボールを戻す。酒本のクロスにファーサイドへ飛び込んだケンペスがヘディングシュート。競り合ったDF加地亮に対して、頭ひとつ抜け出ると、力強く叩き込んだ。土壇場で2度目のリードを奪ったC大阪が2-1の勝利を飾った。

 試合後、移籍後初ゴールが決勝点となったケンペスは「ダービーで厳しい試合になると思っていた。この勝利がこれからを戦っていく上で自信になったし、重要になる」とキッパリ。「きょうの初得点がこれからたくさんゴールを重ねていく上での1点になればいい」と貪欲に語った。

 一方、敗れたG大阪は公式戦3連敗。開幕戦の神戸戦(2-3)、ACLの浦頂戦(0-3)に続く敗戦となってしまった。中2日で迎える20日には、アウェーのACL第2戦・アデレード戦が控えている。早くも指揮官の進退問題が取り沙汰されるなど周囲が騒がしいが、敵地での一戦で今シーズン初勝利を手にし、悪い流れを断ち切りたい。

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