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ルーキー大槻が勝ち越し弾も…湘南は土壇場の失点で開幕5連勝ならず

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[3.25 J2第5節 熊本3-3湘南 熊本]

 湘南ベルマーレの開幕5連勝はならなかった。2度のビハインドを跳ね返し、一時は逆転に成功したが、土壇場で追いつかれ、ロアッソ熊本と3-3の引き分け。連勝は4で止まったが、勝ち点1を上積みし、4勝1分の勝ち点13で首位を守った。

 壮絶な打ち合いとなった。先制したのは熊本。前半12分、FWファビオのシュートをGKが弾いたこぼれ球をDF廣井友信が右足で押し込む。廣井のJ初ゴールでリードを奪ったが、前半23分、守備の連係ミスから同点に追いつかれた。MF養父雄仁から廣井へのバックパスが弱くなったところをFW馬場賢治がカット。そのままエリア外から右足ミドルを叩き込んだ馬場の3戦連発弾で、試合は振り出しに戻った。

 熊本は前半34分、MF大迫希が右サイドの養父に展開。養父の折り返しにMF原田拓がつぶれると、ゴール前に走り込んでいた大迫が右足で押し込み、2-1と勝ち越した。

 再び追う展開となった湘南は後半に入り、一気に試合をひっくり返す。後半10分、馬場のスルーパスを一度はDFがカットしたが、FW古橋達弥が奪い返し、そのまま右足でシュート。2-2の同点に追いつくと、後半34分にはMF古林将太の右クロスがファーサイドに流れて来たボールをFW大槻周平が右足で押し込んだ。

 今季、大阪学院大から新加入した大卒ルーキーの大槻。この日、3度目のベンチ入りを果たすと、後半26分から古橋に代わってピッチに入り、Jデビューを飾った。その8分後に決めたプロ初ゴールが、3-2と逆転する勝ち越しゴールとなった。

 この試合初めてのリードを奪った湘南だったが、熊本も粘る。試合終了間際の後半42分、養父の右CKのセカンドボールをFW武富孝介がPA外から右足ミドルで叩き込み、3-3。10年11月28日の北九州戦(3-0)以来、2シーズンぶりとなる1試合3得点を奪った熊本が連敗を2で止め、湘南の連勝も4でストップした。

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