beacon

川崎Fは2点ビハインド跳ね返し逆転勝利、5戦ぶり白星

このエントリーをはてなブックマークに追加
[4.21 J1第7節 札幌2-3川崎F 札幌ド]

 J1第7節が21日に各地で行われた。川崎フロンターレは敵地でコンサドーレ札幌と対戦し、3-2の逆転勝利を収めた。2点を先取される苦しい立ち上がりとなったが粘り強く戦うと3点を決め、大逆転となった。3月17日の第2節鹿島戦(1-0)以来、5戦ぶりのリーグ戦白星獲得。公式戦ではナビスコ杯・仙台戦に続いての連勝となった。一方の札幌は、開幕戦から7戦勝ちなし(1分6敗)の6連敗と最下位に沈んだままとなっている。

 故障者続出の札幌だったが、18日のナビスコ杯・鹿島戦を内転筋を痛めて欠場していたDF奈良竜樹は先発に復帰した。また川崎Fはナビスコ杯・仙台戦(3-1)を発熱のため欠場したMF中村憲剛がベンチスタートとなった。

 早くに試合は動いた。前半9分、縦パスにMF岡本賢明が抜け出す。左サイドを駆け上がるとゴールライン際から中央へ折り返す。ニアサイドへ走り込んだFW前田俊介がヘディングシュート。前田の今季初ゴールが先制点となり、札幌が1-0とリードを奪った。対する川崎Fは前半26分、ようやくチャンスを演出。DF小宮山尊信の右クロスがファーサイドへ流れる。これにDF田中裕介が走り込んだが、わずかに届かなかった。

 すると札幌が少ないチャンスをものにし、追加点を奪った。前半32分、岡本が右サイドへスルーパス。抜け出たDF日高拓磨がゴールライン際からクロスを入れた。飛び込んだMF高木純平が頭で叩き込み、2-0。2点差に広げて前半を折り返した。

 追いつきたい川崎Fは後半12分にMF稲本潤一に代わり、中村を投入。この采配が功を奏し、直後のワンプレーで待望のゴールが生まれた。同12分、MF田坂祐介がFWレナトへ縦パス。左サイドからドリブルで持ち込み、中央への中村へ流すが、わずかに横に流れてしまう。それでも中村がトラップで体勢を整えると左足シュート。ゴール右隅へ沈め、2-1に詰め寄った。

 1点を返した川崎Fの勢いは止まらない。後半22分には早くも追加点。中村がPA左へ走り込んだレナトへ浮き球パス。これが日高のハンドを誘い、PKを獲得した。レナトのシュートはGK李昊乗の手に当たるもボールはゴール右隅へ。2-2と試合を振り出しに戻した。

 一気に逆転を目指す川崎Fは後半37分には、レナトに代えてFW小松塁。同40分にはFW小林悠に代わり、MF山瀬功治をピッチへ送る。すると、またしてもこの采配がピタリとハマった。後半43分、PA内右で田坂がボールキープ。DFを背負いながらも必死に中央へヒールパス。走り込んできた山瀬が角度のない位置から右足シュートを叩き込んだ。ついに川崎Fが逆転に成功した。4分間のロスタイムも逃げ切り、川崎Fが2-3の逆転勝利を手に入れた。

 途中出場で決勝点を決めた山瀬は「狙い通りの形だった。出場時間は短くて、とりあえずゴールにということだった」とコメント。5戦ぶりとなるリーグ戦白星に「リーグ戦で見れば勝てていなかったので、勝つことができて良かった」と安堵の表情を浮かべた。

TOP