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王者・柏がリーグ戦3シーズンぶりの連敗…神戸は公式戦連敗を6でストップ

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[4.21 J1第7節 神戸3-1柏 ホームズ]

 ヴィッセル神戸が長いトンネルを抜け出した。ナビスコ杯を含め、公式戦6試合連続の無得点で6連敗中だったが、ホームの柏レイソルを迎えた一戦に3-1で勝利。3月17日のJ1札幌戦(2-1)以来、公式戦7試合ぶりの白星を挙げた。一方の柏はACLを含めて公式戦3連敗。昨季は一度も連敗なくJ1を初制覇した王者が、リーグ戦では3シーズンぶりとなる連敗を喫した。

 神戸は18日のナビスコ杯・新潟戦(0-1)に途中出場し移籍後初出場となったFW田代有三が今季公式戦初先発。FW大久保嘉人と2トップを組んだ。

 ACL含めて公式戦2連敗中の柏はMFレアンドロ・ドミンゲス、DF酒井宏樹の主力2選手が出場停止。最終ラインではDF近藤直也、DF橋本和が先発に戻り、DF藤田優人が右SBに入った。中盤ではMF澤昌克が今季公式戦初先発。FW北嶋秀朗も3月7日のACLブリーラム戦(2-3)以来、公式戦10試合ぶりの先発で、リーグ戦では今季初先発となった。

 試合が動いたのは前半14分。神戸はMF野沢拓也が鮮やかな直接FKで先制点を奪った。GK菅野孝憲が一歩も動けない芸術的なFKでチームに公式戦7試合ぶりとなるゴールをもたらすと、ベンチに一目散でダッシュ。和田昌裕監督と熱い抱擁をかわした。

 いきなりビハインドを負った柏だが、果敢に反撃を狙う。前半29分、MFジョルジ・ワグネルがゴール前にFKを上げると、GK徳重健太がファンブル。澤のシュートは枠を外れたが、徐々に神戸を押し込んでいった。すると同41分、ジョルジの左クロスのセカンドボールを拾った澤が右足でミドルシュート。GKの手を弾いたボールがゴールネットを揺らし、同点に追いついた。

 後半立ち上がりには柏が立て続けにチャンスをつくる。後半8分、ジョルジの右クロスに合わせた北嶋のヘディングシュートはクロスバーを直撃。その直後にも右クロスをFW田中順也が胸で落とし、北嶋が右足アウトで狙ったが、枠を捉え切れなかった。

 一気に逆転を狙ってたたみかける柏だが、好機を逃し続け、勝ち越しゴールを奪えない。すると後半39分、神戸は左サイドをドリブルで駆け上がったDF相馬崇人の折り返しに途中出場のMF小川慶治朗が右足で合わせ、2-1と勝ち越しに成功する。後半ロスタイムには野沢の右クロスからFW森岡亮太がヘディングシュート。GKが弾いたボールを田代が押し込み、試合を決定づけた。

 田代に移籍後初ゴールも生まれ、終わってみれば3-1。公式戦6試合連続ノーゴールだった攻撃陣が3月10日のG大阪との開幕戦(3-1)以来となる1試合3得点を挙げ、35日ぶりの勝ち点3を手にした。

 一方の柏はこれで公式戦3試合連続の3失点で公式戦3連敗。レアンドロ、酒井という中心2人がいなかったとはいえ、昨季、一度も連敗することなくJ1を制した王者の姿は、そこにはなかった。

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