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仙台が土壇場のPKで新潟下す、開幕から8戦無敗で首位独走

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[4.28 J1第8節 新潟0-1仙台 東北電ス]

 首位ベガルタ仙台は敵地で16位アルビレックス新潟と対戦し、1-0で勝利した。終了間際の後半44分に獲得したPKをFWウイルソンが自ら決めると、そのまま逃げ切った。2戦連続の完封勝利で開幕から8戦負けなし(6勝1分)と今季無敗で首位を独走している。一方の新潟は、最後まで粘りをみせたが痛恨の敗戦。連敗を喫してしまった。

 ホームの新潟はFWミシェウとFWブルーノ・ロペスの2トップ。2列目には右からFW矢野貴章、MF田中亜土夢が入った。ボランチではMF菊地直哉が先発した。対する仙台はFW赤嶺真吾の負傷欠場により、FWウイルソンとFW柳沢敦が2トップを組んだ。

 前半6分、新潟がセットプレーからゴールネットを揺らした。左サイドから田中が蹴り込んだFK、ゴール前混戦から最後はDF石川直樹が右足シュート。これがゴールネットへ突き刺さり、新潟が先制したかと思われた。しかしゴール前、オフサイドポジションにDF鈴木大輔がいたため、ノーゴールの判定となってしまった。

 その後も新潟はサイド攻撃を起点にチャンスを演出。田中の右クロスにニアサイドへ飛び込んだ矢野がヘディングシュートを放つも、枠を外れた。対する仙台はなかなか決定機をつくることができず。守備に時間を割かれた。DF菅井直樹を負傷で欠くと、なかなかサイド攻撃をみせられない。互いにゴールは生まれずに0-0のまま前半を折り返した。

 迎えた後半、スコアは動かずにもどかしい時間が続く。後半30分には仙台がチャンスを演出。途中出場のMF松下年宏の右クロスに飛び込んだMF太田吉彰がヘディングシュート。これはサイドネットへ外れた。その後も中央からの波状攻撃で押し込む。しかし同31分には、最終ラインでのパス交換を狙われて、カウンター。ブルーノにボールを奪われるとシュートまで持ち込まれた。しかし右足シュートはクロスバー上に外れた。

 なかなか得点が生まれずに、このまま試合は終了かと思われた後半44分だった。右クロスに飛び込んだFWウイルソンがPA内での空中戦でDF鈴木大輔に倒されたとして、PKを獲得。これをウイルソンがGK東口順昭の逆をつき、ゴール右へ沈めた。仙台が待望の先制点を奪った。同45分には、PKの判定以降、激しく抗議してしたブルーノの2枚目の警告が出され、退場になってしまう。1点を追う立場となった新潟は数的不利に追い込まれた。そのまま試合は終了。仙台が終了間際に獲得したPKをものにし、勝利を飾った。

 試合後、決勝点を決めたウイルソンは「ひとつのプレーでPKを取ることができて、それを自分が決めることができて良かった」と安堵の表情。「まだ厳しい試合が続くがしっかりと準備して、これから先の試合を戦っていきたい」と先を見据えた。

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