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首位・仙台が今季初黒星…2位清水がGW3連勝で勝ち点2差に詰め寄る

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[5.6 J1第10節 仙台0-1清水 ユアスタ]

 無敗で首位を走っていたベガルタ仙台が今季10戦目で初黒星を喫した。勝ち点5差で追う2位清水エスパルスとの首位攻防戦。雷とひょうで約40分間試合が中断する波乱含みの一戦は、清水が前半39分にFW大前元紀の2戦連発となるゴールで先制すると、後半23分に退場者を出しながら1-0で逃げ切った。清水は3試合連続の完封勝利で3連勝。仙台に初めての土を付け、勝ち点差を2に縮めた。

 だれも予期せぬ展開だった。前半13分過ぎ、突如降り出した大粒のヒョウと雷の影響で試合が中断。選手は急いでピッチを引き上げた。約40分間の中断をへて再開されたゲーム。仙台は前半34分、MF梁勇基の左クロスからこぼれ球をMF関口訓充がシュート。GKが弾いたボールにMF角田誠が詰めたが、ゴール手前でDF岩下敬輔が必死にクリアした。

 MFアレックスとFWジミー・フランサが出場停止明けで先発した清水はFW高木俊幸と大前のコンビでチャンスをつくる。前半36分、高木の左クロスに合わせた大前の右足ボレーはGKの正面を突いたが、同39分、同じような形で均衡を破った。左サイドでボールを受けた高木が鋭い切り返しでDF菅井直樹をかわし、右足でクロス。これに大前がヘディングで合わせ、今度こそゴールネットを揺らした。

 後半23分にはDFカルフィン・ヨン・ア・ピンが2枚目の警告で退場した清水だが、退場者を2人出しながら1-0で競り勝った4月28日のF東京戦で得た経験と自信からか、慌てることなく戦った。後半25分、FW太田吉彰の直接FKはGK林彰洋が横っ飛びでビッグセーブ。ヨン・ア・ピン退場後、投入されたDF平岡康裕を含めた守備陣が体を張り、1点を死守した。

 2戦連発の今季4点目が決勝点となった大前は「まだ首位に立ったわけでもない。一戦一戦、大事に戦っていきたい」と、勝って兜の尾を締める。敵地で首位・仙台を撃破して勝ち取った3ポイント。ゴールデンウイーク3連勝で勝ち点差を2に縮め、はっきりと首位の座を視界にとらえた。

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