名古屋グランパスの久米一正GMが22日、不甲斐ない試合を続けるイレブンに喝を入れた。23日付の中日スポーツによると練習前に急きょ開かれたミーティングで「あなたたちは金環日食を見たか?。名古屋では直前まで曇っていたのに、日食のときは晴れた。あれは奇跡だ。天体ショーの中で奇跡が起こるなら、ウチも奇跡を起こさないといけない」と異例の訓示を述べ、ゲキを飛ばしたとしている。

　名古屋は19日に行われたJ1第12節で仙台に0-4と大敗。1試合未消化ながら、首位仙台との勝ち点差は10まで開いてしまった。さらにその試合でMFダニルソンとMF吉村圭司のボランチ2選手が負傷。ともに戦線離脱が発表され、来週29日に迫ったAFCチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦、アデレード・U戦にも暗雲が立ち込めている。

　キャプテンのGK楢崎正剛は「監督からは『やるべきことができていない』という話があった。いずれにしても、次は生き残るかどうかの大きな試合になる」と金曜日のC大阪戦(豊田ス)を大一番ととらえた。近年、シーズン終盤に強さを発揮する名古屋だが、早めにきっかけをつかみ、上昇気流に乗りたい。