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佐藤寿人がJ新記録の9年連続2桁得点!広島が3発2位キープ!

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[5.26 J1第13節 札幌1-3広島 札幌厚別]

 26日、J1第13節2日目の試合が各地で行われ、北海道の札幌厚別公園競技場では最下位のコンサドーレ札幌と暫定2位・サンフレッチェ広島が対戦。元日本代表FW佐藤寿人がJ新記録の9年連続2桁得点となる今季10得点目を記録するなど広島が3-1で勝ち、暫定2位をキープした。
 
 守護神・GK李昊乗がアキレス腱断裂、FW前田俊介が左足もも裏肉離れでいずれも長期離脱とけが人続出の札幌は4-2-3-1システムのGKが高木貴弘で4バックは右から日高拓磨、W杯アジア最終予選オーストラリア代表DFジェイド・ノース、奈良竜樹、高木純平。中盤は河合竜二と前貴之のダブルボランチで右MFが古田寛幸、トップ下が内村圭宏、左MFが近藤祐介。1トップには今季初先発となる大島秀夫が入った。

 一方の広島は3-6-1システムでGKはW杯アジア最終予選日本代表GK西川周作、3バックは右から森脇良太、千葉和彦、水本裕貴が並び、ダブルボランチは青山敏弘と森崎和幸。右MFがミキッチで左MFが山岸智。トップ下に石原直樹と高萩洋次郎が入り、1トップは佐藤が務めた。

 広島のエース・佐藤がJリーグ新記録となる9年連続の2桁得点を樹立した。この日までJ1トップの9得点を挙げていた佐藤は前半21分、自らを起点としたカウンター攻撃から新記録を達成する。センターサークルで佐藤が札幌MF河合に背後からプレッシャーをかけてインターセプトすると、敵陣中央を独走した青山が左前方の高萩へパス。その外側からPAへ走り込んだ佐藤へ高萩がスルーパスを送ると、背番号11は左足ダイレクトで先制ゴールを流し込んだ。

 仙台時代の04年にJ2で20ゴールをたたき出して以降、J1で11ゴールの昨年まで8年連続で記録した2桁得点は、鹿島FWジュニーニョが川崎F時代の03年から10年までに記録した8年連続2桁得点と並んでトップタイ。佐藤は今季9得点目を上げた柏戦のあと、2試合連続無得点に終わっていたが、王手をかけてから3試合目で記録を更新した。佐藤は試合後のヒーローインタビューで「いい守備からいい攻撃につなげることができた。自分自身、2桁は最低限の目標。1試合1試合でどれだけできるかを重視し、もっと高みを目指していきたい」とコメント。今後もチームの勝利のためにゴールを重ねていく。

 エースの新記録達成弾で勢いづいた広島はさらに27分、ハーフウェーライン付近でボールを持った青山がディフェンスラインの背後へボールを落とす。PA内、左中間でこのパスを受けた高萩は反転すると、後方から飛び込んできた山岸へラストパス。これを山岸がニアサイドへ右足シュートを沈めて2-0とした。

 札幌は風上の前半に前線でボールがおさまらず、カウンター攻撃も不発。攻守の切り替え、集散の速い広島にペースを握られた。だがハーフタイムに石崎信弘監督から「積極的にボールを前に進めよう。点が入れば流れが変わる」と指示を受けた直後の後半立ち上がりのゴールで流れを変える。5分、大島からのパスを受けた古田が右クロス。中央の内村が対面のDFをかわしてから右足シュートをゴール右隅へ叩き込んだ。

 内村の今季初ゴールで1点差とした札幌は内村、近藤が前線でポイントとなり、人数をかけた攻撃で広島を押し返す。内村が強引な突破からシュートへ持ち込み、古田が得意の左足でゴールを狙った。32分には大島に代えてベテランMF砂川誠を投入して攻撃姿勢を強める。だが広島は交代出場のMF森崎浩司が直接FKを決めて勝敗の行方を決定付けた。37分、右サイド、PAやや外側の位置でFKを獲得すると、森崎浩の蹴ったボールは壁の間を抜けてゴール右隅へ。今季7試合全て交代出場の森崎浩の今季初ゴールが札幌の反撃ムードを断ち切った。札幌はホームで連敗ストップならず4連敗。広島は2連勝で首位・仙台との勝ち点差を2としている。  

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