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鹿島が名古屋に競り勝ちB組首位に浮上、決勝T進出に王手

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[4.24 ナビスコ杯第5節 鹿島1-0名古屋 カシマ]

 鹿島アントラーズはホームで名古屋グランパスに1-0で競り勝ち、B組首位に立った。前半23分、MFジュニーニョが歴代トップタイのナビスコ杯通算26得点目となる先制点。終盤には退場者も出したが、10人で逃げ切り、大会2連覇中の王者が準々決勝進出に王手をかけた。

 試合は静かな立ち上がりを見せたが、徐々にホームの鹿島がリズムをつかんでいく。前半15分、ジュニーニョが右足ミドルを狙うと、同16分にはCKの流れからロングボールをDF岩政大樹が頭で落とし、FW大迫勇也がシュートを打ったが、GK楢崎正剛にキャッチされた。

 均衡を破ったのは前半23分。中盤で大迫がMFダニルソンからボールを奪い、そのままドリブルで駆け上がる。ゴール前に走り込むジュニーニョに大迫から丁寧なラストパスが通り、ジュニーニョは右足ダイレクトでゴール右隅に流し込んだ。

 ナビスコ杯通算50試合目の出場を果たしたジュニーニョはこれがナビスコ杯通算26得点目。昨季限りで現役を引退した中山雅史氏が持つ通算得点ランキングトップタイに並んだ。

 1点ビハインドとなった名古屋はなかなかシュートまで持ち込めずにいたが、前半31分にMF矢野貴章が右サイドをドリブルで持ち上がり、中に切り返して左足でミドルシュート。しかし、GK曽ヶ端準の手をかすめてクロスバーに弾かれ、惜しくも同点ゴールとはならなかった。

 名古屋は後半開始からMF磯村亮太に代えてMF望月嶺臣を投入。野洲高から今季加入した高卒ルーキーがプロデビューを果たした。後半12分にはMF小川佳純の左クロスにFW玉田圭司が左足で合わせたが、ゴール右へ。徐々に流れをつかむと、同16分、小川に代えてFW田中輝希を投入。その直後に矢野の右クロスのこぼれ球を田中輝が狙ったが、決定機に右足のシュートは枠を捉え切れなかった。

 名古屋に押し込まれながらも落ち着いて対応していた鹿島だが、後半42分に岩政が矢野を倒し、この日2枚目となるイエローカードを受け、退場処分。急きょDF山村和也を投入したが、残り時間、10人での戦いを強いられた。それでも終盤の名古屋の反撃も体を張って跳ね返し、1-0で逃げ切り勝ち。グループリーグ突破に王手をかけた。

 鹿島はこれで公式戦6試合負けなし(5勝1分)。今季から就任したトニーニョ・セレーゾ監督は「チームとしてだいぶ成熟し、全員がチームのために走る、がんばる、戦うことができるようになってきた。チームとしての土台ができてきたと思う」と、チーム状態に手応えを口にしていた。


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