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3度のビハインド追いついた柏、アウェーゴールの差で甲府に競り勝ち4年ぶり4強入り

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柏は瀬川祐輔のゴールで準決勝進出を決めた

[9.9 ルヴァン杯準々決勝第2戦 柏1-1甲府 三協F柏]

 9日に行われたルヴァン杯準々決勝第2戦は、1-1の引き分けに終わった。この結果、アウェーゴールの差で柏レイソルヴァンフォーレ甲府を退け、準決勝へと駒を進めた。

 5日の第1戦ではアウェーゴールを2つ奪ってのドロー。アドバンテージを持ってこの試合に臨む柏は、第1戦に続いて21歳以下の選手としてGK滝本晴彦とDF中川創がスタメン入り。FW江坂任、MF手塚康平、DF高木利弥が先発に復帰した。

 Jリーグ公式戦デビュー戦で1ゴール1アシストと衝撃の活躍を見せた現役高校生FW中山陸(東海大相模高3年)を再び先発させた甲府は、中山とDFビョン・ジュンボン、MF高野遼を除く8選手をいれかえて第2戦を迎えた。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は、柏ペースで進む。開始4分には敵陣でボールを奪ったクリスティアーノが、単身ドリブルでペナルティーエリアまで進入してシュートまで持ち込んだが、ボールはGK岡大生の手におさまった。ところが、先制点は甲府に訪れた。14分、CKの流れからDF小出悠太がエリア外からシュートを放つと、MFフェフージンに当たってボールはゴール左隅に吸い込まれる。これで甲府が2戦合計3-2とリードを奪った。
 
 甲府に3度目のリードを許し、攻勢を強める柏は、テンポよくボールをつないで最後はMF瀬川祐輔がミドルを狙うも、ボールはゴールのわずか左へとそれてしまう。4分後には江坂がドリブルでタッチライン際まで切り込んで中へ入れたが、合わせることはできなかった。

 重心を後ろに置く甲府だが、1トップのFW金園英学がボールをおさめてカウンターの機会をうかがう。柏はMF小泉慶、クリスティアーノが遠い位置からシュートを放つも、枠をとらえることはできず、最初の45分を終えた。

 甲府は後半頭から中山を下げてMF小塚和季を投入すると、リズムをつかむ。8分には小塚のスルーパスに走り込んだMF曽根田穣が柏DFのマークを外してタッチライン際から中央へ折り返したが、合わせることはできなかった。

 甲府のボールを回すテンポよくなり、金園がエリア内で勝負する回数を増やしていく中、再びスコアが動いた。16分、左サイドからのFKの場面、手塚が入れたボールが相手選手に当たってゴールマウスに向かうと、GK岡が弾く。そのこぼれ球を瀬川が押し込む。2戦合計3-3、アウェーゴールの差で柏がアドバンテージを奪った。

 優位に立った柏は、DFパク・ジョンスのロングフィードに走り込んだクリスティアーノが、DFと入れ替わってGKとの1対1の場面のつくったが、決めきることができない。39分には右サイドを崩し、瀬川のパスを受けた中川が右足で狙ったが、GK岡が好セーブを見せる。

 FWジュニオール・バホスを投入し、最後までゴールを狙った甲府だったが、ゴールをこじ開けることができない。後半アディショナルタイムには、バホスが独走しGKとの1対1を迎えたが、シュートは無情にもゴールポストに弾かれる。このプレーを最後に試合終了の笛が鳴り響き、甲府はアウェーゴールの差で涙をのんだ。
 
 逃げ切りに成功した柏は、2014シーズン以来4年ぶりとなる4強入りを果たした。

(取材・文 奥山典幸)

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