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天皇杯の無念から一週間、広島がルヴァン杯決勝で悲願のカップ戦初タイトルへ…佐々木「勝ち取らないと先に進めない」

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DF佐々木翔が決意新た

 先週の悔しさを晴らす機会がやってきた。サンフレッチェ広島は16日の天皇杯決勝でヴァンフォーレ甲府にPK戦の末、敗戦。22日のルヴァンカップ決勝で再びカップ戦タイトルを狙う。21日、チームは国立競技場で前日練習を行い、ミヒャエル・スキッベ監督とキャプテンのDF佐々木翔が記者会見に出席した。

 無念の天皇杯準優勝も気持ちの切り替えは済んでいる。スキッベ監督は「すぐ切り替えるのは難しく、2、3日かかった」と明かしつつ、「敗戦から時間が経って、ファイナルに向けて非常にいい準備ができた。雰囲気もいい中で、いいトレーニングもできた」と前向きだ。佐々木も「また決勝という舞台がもうひとつ残っていることが幸せ。ただ、チームとして勝ち取らないと先に進めない。僕らの未来にとっても非常に大事なタイトル。いい試合をして必ず持ち帰りたい」と勝利を誓った。

 C大阪とは今季4度目の対戦となる。リーグ戦2試合ともに連勝を飾り、天皇杯準々決勝では劇的な逆転勝ちを果たした。スキッベ監督は「どの試合も負けてもおかしくなかった」と相手の力量を認める。その上で「3試合どうこうというよりこれは決勝。すごくレベルが均衡しているチーム同士」と過去の戦績は無関係であると割り切った。

 これまで連覇を含む3度のリーグタイトルを手にしてきた。しかしカップ戦は、天皇杯とルヴァン杯合わせて8度の決勝進出も、いずれも準優勝に終わった。「このチームが歴史を変え、未来のためにタイトルを獲得することは非常に重要なこと。大きなチャンスを大いに生かして、タイトルを持ち帰りたい」(佐々木)。今度こそ、トーナメントの頂上から優勝の景色を見下ろす。

(取材・文 石川祐介)
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