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「この舞台で点を取りたいという強い気持ちだけ」、C大阪FW加藤陸次樹はルヴァン杯決勝に爪を研ぐ

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FW加藤陸次樹がルヴァン杯決勝で得点を狙う

 ここぞの場面で得点を取ってきたストライカーが、再びルヴァン杯決勝に戻ってきた。セレッソ大阪FW加藤陸次樹は今大会4得点をマーク。「もうゴールを取ることだけ考えて、自分のゴールでチームに勝利をもたらせたらいいかなと思います」と意気込んだ。

 21日の国立競技場では、ルヴァン杯決勝の前日練習が行われた。加藤は新しくなった国立競技場を初めて体感。「一番は感じたことのない雰囲気。ちょっと緊張感もありました。すばらしい環境でサッカーができることは幸せだと思います」。しかし緊張もすぐに打ち解ける。「変に力みがなくて、いつも通りの雰囲気でやれていた」と準備万端をアピールした。

 今季から背番号を変更し、昨季に現役を引退した大久保嘉人氏が着けていた20番を着用。得点感覚もしっかりと引き継ぎ、大一番でチームを救ってきた。だが決勝の相手であり、自身が高校年代まで過ごした古巣でもあるサンフレッチェ広島からはいまだ得点を奪えず、今季3度の対戦は3連敗。「高校時代にやっていた選手が多い。すばらしい選手がそろっている中で、今年一回も勝てていない。気持ちで勝てるようにやっていきたい」と雪辱を誓った。

 前回大会の決勝でも先発出場したが、途中交代となった。準優勝で終わってから一年。再びやってきた決勝の舞台だが、今季貫いてきたプレーを変えるつもりはない。「この舞台で点を取りたいという強い気持ちだけは持っています。(広島との)試合内容は悪くない。数字のところだけだと思います」。昨季ルヴァン杯決勝のリベンジ、今季の広島へのリベンジを果たすべく、ストライカーは静かに爪を研いでいる。

(取材・文 石川祐介)
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