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228日ぶり先発の川崎Fダミアン…怪我からの現状は?「よく日本の記者から何%という風に聞かれるんですけど…」

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復調を目指すFWレアンドロ・ダミアン

[4.5 ルヴァン杯GL第3節 川崎F 0-0 浦和 等々力]

 川崎フロンターレの得点力不足解消は、この男の回復に懸かっている。FWレアンドロ・ダミアンは2022年8月20日のJ1第26節・アビスパ福岡戦以来となる先発メンバー入り。「本当に少しずつですけど、回復できている。少しずつ出場することができて、チームの力になれることができてよかった」と復調をアピールした。

 昨シーズンの第26節・福岡戦で右足関節外側靱帯損傷、右腓骨筋肉離れといった怪我を負った。オフシーズンには右足関節の手術を行うなど、長期の治療にあたっていたが、今月1日の前節・北海道コンサドーレ札幌戦で途中出場し、待望の復帰。そして今節、228日ぶりとなる先発メンバー入りを果たした。

 後半19分に途中交代するまで、最前線で体を張った。結果的にスコアレスドロー。しかしダミアンは「今シーズンなかなか結果につながっていないですけど、数試合いいゲームができている」とポジティブに試合を振り返った。

 2019シーズンに川崎Fに加入後、タイトル奪取に大きく貢献。特に21シーズンは自身も得点王と最優秀選手賞を受賞するなど、大きな活躍を残した。しかし時は過ぎ、選手も入れ替わる。加入当初からチームも変化を遂げたが、ダミアンは新たな成長に目を向けている。

「自分が来日した当初から考えると、なかなか今シーズンは同じような結果にはできない。ただ、ここ数試合は成長するという意味で、チームとしていい方向に進んできている」

 今節にはDF高井幸大やFW永長鷹虎といった若手も先発入り。ダミアンは「かなり特長を出すことができて、いいアピールができたんじゃないかなと思います」とその活躍に目を細める。「私からもいろんなことを吸収しようとしていて、日々の練習でもいろんな人の意見を聞いている。フロンターレの力になってくれる」といち選手として称賛した。

 王者復活を懸け、自身も力となるつもりだ。報道陣から怪我からの回復度合いを数字で問われると「よく日本の記者の方々から何%という風に聞かれるんですけど、なかなかそういう経験もなく、はっきりした数字は言えない」と冗談交じりにはぐらかす。「ただ、もう少しでゲーム勘を取り戻せると思うので、また以前のようにプレーできるんじゃないかなと思う」と完全復帰に向け、力を込めていた。

(取材・文 石川祐介)
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