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浦和が7年ぶりルヴァン杯制覇に王手! 横浜FMをショルツPK2連弾で撃破、埼スタで第1戦のビハインドを逆転

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DFアレクサンダー・ショルツがPKを2本沈めた

[10.15 ルヴァン杯準決勝第2戦 浦和 2-0 横浜FM 埼玉]

 YBCルヴァンカップ2023は15日に準決勝第2戦を行った。浦和レッズ横浜F・マリノスの対戦は、浦和が2-0で勝利。DFアレクサンダー・ショルツがPKを2本沈め、2試合合計2-1と逆転し、7シーズンぶり3度目の優勝に王手をかけた。決勝は11月4日、初優勝を懸けたアビスパ福岡と対戦する。

 第1戦を落とした浦和は、優勝した2016年以来の決勝を目指す。先発を2人変え、出場停止のDF酒井宏樹の代わりにMF関根貴大を右SBで起用。FW高橋利樹もスタメン入りした。4-2-3-1の布陣でGKは西川周作、4バックは左からDF荻原拓也、DFマリウス・ホイブラーテン、ショルツ、関根。ボランチ2人はMF岩尾憲とMF安居海渡。2列目は左からMF小泉佳穂、MF早川隼平、高橋で、1トップはFWホセ・カンテが起用された。

 第1戦で1-0と先勝した横浜FMは5年ぶりの決勝に王手をかける。スタメンは3人変更し、MF喜田拓也、FW西村拓真、FW水沼宏太が起用される。4-2-1-3でGKは一森純、4バックは左からDF永戸勝也、DF角田涼太朗、DF上島拓巳、DF松原健。ボランチ2人はMF山根陸と喜田。トップ下に西村で、前線3枚は左からFWエウベル、A・ロペス、水沼となった。[両スタメン&布陣]

 アウェーゴール制はなく、まずは1点がほしい浦和が序盤から攻める。前半15分、関根が左に大きくサイドチェンジ。荻原が左サイドからクロスを上げると、PA中央のカンテがトラップ。体勢を崩しながら右横につなぐと、最後は早川が左足で流し込んだ。しかしビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでオフサイドの判定。同点ゴールとはならなかった。

 一方、横浜FMも決勝進出を確定づけるためにゴールを狙う。前半23分、右サイドからスローインでボールをつなぐと、最後は永戸が中盤から左足シュート。鋭い弾道はクロスバーを直撃し、ゴールライン上をバウンド。だが、完全にゴールラインを割ることはなく、得点には至らない。同39分には西村がPA右から右足シュートを放つも、GK西川にはじかれた。

 前半終了間際には浦和が攻勢を強めるも、1点は遠い。そのまま前半は0-0で終了した。横浜FMはハーフタイムで交代カードを切る。前半途中に顔面を強打していた上島に代わり、DF實藤友紀が最終ラインに入った。

 浦和はカンテと高橋が2トップ気味に前線に入り、左に早川、右に小泉が移動。後半8分に決定機が訪れる。小泉のスルーパスに右サイドの関根が反応し、右サイドから折り返す。カンテがトラップから左足シュートを放つも、實藤のブロックに遭った。

 引き続き攻勢を強める浦和は、後半16分にチャンスを掴む。左サイドで小泉がボールを収め、相手守備陣の裏にスルーパス。反応した荻原がPA左からクロスを上げると、GK一森にはじかれる。すると、ファーサイドに流れたボールに近づく早川が永戸に倒された。谷本涼主審の笛が鳴り、浦和がPKを獲得した。

 浦和のキッカーはショルツ。冷静にゴール右に決め切り、1-0と先制に成功。2試合合計で1-1と同点に追いついた。

 横浜FMは後半25分に交代枠を使い、水沼を下げてFWヤン・マテウスを投入。浦和も同27分に2枚替え。小泉と早川に代えて、MF大久保智明とFW興梠慎三が入った。興梠とカンテが2トップで、高橋が左サイドハーフに移動。大久保は右サイドで配置された。

 浦和は後半33分から、途中投入の大久保を起点に右サイドを攻略する。何度も敵陣PA内に入るが、GK一森から得点を奪えない。横浜FMは同38分に交代カードを2枚切る。エウベルとA・ロペスを下げ、FW宮市亮とFW植中朝日が出場した。42分には喜田に代えてMF渡辺皓太が入った。

 後半43分、浦和がチャンスを作る。PA左の荻原がクロスを上げると、實藤の左手に当たる。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックから谷本主審がモニターで確認。浦和がPKを獲得した。

 またしてもキッカーはショルツ。右足シュートはGK一森に反応されるが、ボールはゴール左ポストに当たりながらゴールに吸い込まれる。2-0とし、2試合合計でも2-1と逆転した。

 勝ち越した浦和は埼玉スタジアムに駆け付けたサポーターの声援を背に、ゴールを守り切る。そのまま試合終了し、7年ぶりに決勝進出を果たした。

(取材・文 石川祐介)
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Text by 石川祐介

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