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ルヴァン杯準決勝“後半戦”埼スタへ…横浜FM角田「中国でそれ以上のアウェーを経験した」浦和GK西川「あのパワーは10年いるけど本当に不思議」

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浦和はホーム第2戦で逆転を狙う

[10.11 ルヴァン杯準決勝第1戦 横浜FM 1-0 浦和 日産ス]

 ホーム&アウェーで行われるルヴァン杯準決勝は、15日の第2戦を埼玉スタジアム2002で行う。第1戦は横浜F・マリノスが勝利したが、それでも1点差。浦和レッズGK西川周作は「まだ前半が終わっただけという感覚。ホームの力を借りながら、間違いなくいい戦いができる」と力を込めた。

 互いに大きなチャンスを作れずに前半はスコアレスで折り返した。均衡が破れたのは後半14分。浦和DF荻原拓也のハンドで、横浜FMがPKを獲得。FWアンデルソン・ロペスが決め切った。

 PKの得点を守り切った横浜FMが1-0で第1戦を勝利した。内容で圧倒したわけでもなく、得点も1点のみ。DF角田涼太朗は「無失点というのは意味がある。全員が体を張って守れた結果でもある」と守備面の手応えを語りつつ、攻撃面での課題を挙げる。「それ以上にきょうは決定機を作れなかったことが大きい。自分たちらしいパス回しもできたが、それでもゴールに迫れなかった」。よりゴールに直結したパスが少なく、後方からのパスも「回しているだけになってしまっている感覚はあった」と振り返った。

 それでも価値ある勝利を手にし、横浜FMはアウェーの第2戦に臨む。試合が行われる日曜には、埼玉スタジアム2002に多くの浦和サポーターが集結することも見込まれるが、角田も「埼玉スタジアムの応援は世界的に見ても有名。大アウェーになるのはわかっている」と語る。だが、直近の経験がひとつ好材料になっているようだ。横浜FMは今月3日にACLグループリーグ第2節・山東泰山戦に臨み、敵地・中国で1-0の勝利を飾っていた。

「自分たちは先週、中国でそれ以上のアウェーを経験した。中国に行ったときの経験を生かさないといけない。それを生かす機会があるので、相手に飲まれずに落ち着いて自分たちのプレーができたらいいかなと思います」(角田)

 浦和は第1戦を落としたが、失点はPKのみ。GK西川は「対マリノスの戦いの手応えは今シーズンすごく感じている」と前向きだ。「敗れはしたがチャンスも作っていた。ホームでマリノスとやったときのような、あの戦いができれば、間違いなく逆転で(決勝に)行ける」。そして、なによりもホームに集うサポーターの力に信頼を寄せる。

「きょうも素晴らしい後押しをしてもらっていたが、やっぱりホームの埼スタのあのパワーは、10年いますけど本当に不思議。思っている以上に力を発揮させてくれる。背中を押してもらっているのを感じる。痛いところがあっても痛くないし。そういう力を感じる」

 キャプテンのDF酒井宏樹が退場、MF伊藤敦樹は代表活動でそれぞれ不在。MF早川隼平の負傷の影響次第では、大舞台で19歳MF堀内陽太の抜擢の可能性も大きい。それでも西川は不安要素を打破する勢いに期待する。「若い選手にとってはチャンスだと思っていますし、思ったほうがいい」。ホームのサポーターの後押しを味方に、大逆転での決勝進出を信じている。

(取材・文 石川祐介)
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石川祐介
Text by 石川祐介

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