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横浜FMは上島&角田が怪我で途中交代…負傷者続出に頭悩ますマスカット監督「いま誰が出られる状態なのか」

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ケヴィン・マスカット監督

[10.15 ルヴァン杯準決勝第2戦 浦和 2-0 横浜FM 埼玉]

 逆転による敗退という悔しい結果となった。横浜F・マリノスはルヴァン杯準決勝第1戦で1-0の勝利も、第2戦で0-2と敗戦。2試合合計1-2で決勝進出を逃した。ケヴィン・マスカット監督は試合後の会見で「そこまで多くを語ることもない。とにかく悔しい」と言葉少なげに語った。

 引き分け以上なら決勝に勝ち進めるはずだった。しかし、横浜FMは2本のPKを与えてしまう。後半16分にDF永戸勝也がMF早川隼平を倒してPKを献上。DFアレクサンダー・ショルツに決められ、試合を振り出しに戻された。さらに後半終了間際にはDF實藤友紀がハンドをしてしまい再びPK献上。これもショルツに決められ、2試合合計で1-2とひっくり返された。

 22年ぶり優勝の可能性を敵地で失った。指揮官は「ファーストレグよりもセカンドレグのほうがより難しい試合になるとわかっていた」と覚悟を持って臨み、前半はペースを握ったが、後半に守勢に回る。「後半から向こうのプレッシャーも多くなり、前方向に行くことができなかった」。リーグ屈指の攻撃力で、リーグ屈指の堅守を打ち破ることはできなかった。

 今回の敗戦は、リーグ戦の戦いにも影響を与えるものになった。横浜FMは今回の試合中に負傷者を2人出した。DF上島拓巳が前半に負傷し、ハーフタイムで交代。DF角田涼太朗も終了間際にピッチに倒れ、担架で運ばれた。すでにDF畠中槙之輔やDF小池龍太も長期離脱をする中、怪我人が止まらない。さらに指揮官は「実はきのうの練習でも2人が怪我をした」と明かす。上島と角田は試合後に病院で検査を行うため、いまだ怪我の具合は把握していないという。

 J1リーグは残り5試合で首位に神戸が立ち、勝ち点4差で2位・横浜FMが追走。マスカット監督は「きょうも2人が病院に行った。いま誰が出られる状態なのか。まずそこを見た上で自分たちはここで止まることはなく戦い続ける」と現有戦力の把握を進める。「成長し続け、最後の最後までやろうとしている部分を続けていくだけ。まだ成し遂げていない部分を掴みに行く」。ルヴァン杯のタイトルを失うだけでなく戦力もここに来てダウン。リーグ連覇に黄信号が灯りかけている。

(取材・文 石川祐介)
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石川祐介
Text by 石川祐介

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