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[全中]チームメイトは男子の世代別代表、さぬき南中の8番朝倉琳翔と9番松村菜那の両ワイド2人は女の子!

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MF朝倉琳翔(左)とMF松村菜那

[8.20 全中1回戦 さぬき市立さぬき南中2-0稚内市立稚内南中 屋島レクザムフィールド]

 世代別の日本代表に選ばれる主将FW安西来起(3年)を擁して注目を集めるさぬき市立さぬき南中(香川)だが、両ワイド、背番号8の右MF朝倉琳翔(3年)と背番号9の左MF松村菜那(3年)は、女の子だ。

 夏田英司監督は「能力云々はあるけど、技術が高ければ女の子でも使います」ときっぱりと話す。安西来も「(2人とも)独特のリズムもあるので、タメを作ってそこから崩して行ける。普通に男子と同じ感じで接しています」と絶大な信頼を寄せている。

 2人も特長を理解することで、ここまでやってきたという。「日頃の練習から男子に頑張ってついていけるように意識している」と話す松村は、「先生には男子と同じことをするなと言われていて、ちゃんと自分のリズムで止めて、自分のリズムでやるように日頃からしています」。

 朝倉も「自分の特長はサイドで持ってボールを落ち着かせること。小学校から男子とやってきたので、中学でも3年間男子とやってきたけど、そこは怖くないので大丈夫。自分のリズムでやることを心がけています」と声を揃える。

 高校からは女子チームに参加することになるが、同じ県内の強豪校に進む予定でいる。男子の世代のトップレベルの選手とチームメイトだったことは、必ず財産になるはず。夢は一緒に日本女子代表(なでしこジャパン)に選ばれて活躍することだ。

 松村が「男子のスピードに慣れていると思うので、女子のほうでも自分のリズムでやっていきたい」と話せば、朝倉も「長谷川唯選手を目標にして頑張りたい」と意気込んだ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第54回全国中学校サッカー大会特集ページ
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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